FIBA公認審判員 平原勇次監修
バスケットボールのルール
バスケットボールのルールについて画像付きでわかりやすく紹介。
バスケットボールの基本をしっかりと抑えたい選手・指導者のためのサイトです。

※こちらの内容は2018年3月1日付のルールに基づいて掲載しております。

コートのサイズ

バスケットボールの試合は、サイドライン28m×エンドライン15mの長方形の形をしたコートの中で行なわれる。コートにはフリースローラインやスリーポイントライン、ノーチャージ・セミサークルなど、様々な意味を持つラインが引かれている。全てのラインは幅5cm、白色または対照的な色で引くこととなっている。また、コートの大きさはラインの内側で測るためサイドラインとエンドラインはコート内ではなくアウト・オブ・バウンズとなる。

バスケットゴールのサイズ

バスケットリングの高さは床から3.05mである。
バスケットボードのサイズは横が1.8m、縦1.05mの長方形で、リングの内径は45~45.9cmである。リング下には40cm~45cm程度のネットがついている。

得点の種類

ボールがバスケットを通過すると得点が認められる。得点はシュートを打つ場所により異なる。スリーポイントラインの外から打ったシュートは3点獲得することが出来るが、スリーポイントラインの内側(ライン含む)からのシュートは全て2点となる。また、フリースローでのシュートは1点となる。
ボールがリングの下から通過してしまうとバイオレーションとなる。
誤って自陣のリングにシュートを打ってしまった場合は相手チームの得点となる。

ボールについて

ボールは各カテゴリーにより使用するボールのサイズが異なる。

  • 中学生以上の男子7号周囲74.9~78cm
  • 中学生以上の女子6号周囲72.4~73.7cm

ミニバスケットボールでは上記のサイズより更に小さい5号を使用する。

その他の器具

バスケットボールでは試合を円滑に進めるために、ファウルの数やゲームクロック、ショットクロックなどを計時、表示する器具が用いられる。

ファウルの数や得点を管理、表示する器具

  • スコアシート
  • チームファウルの数を表示する器具
  • 選手個人のファウルの数を表示する器具

時間や得点を計時、表示する器具

  • ショットクロックを計時し、表示する器具
  • ゲームクロックを計時し、表示する器具
  • 得点を表示する器具(スコアボード)

ポジション

バスケットボールには5つのポジションがある。
ただし、野球やサッカーに比べポジションによるプレイへの制約が無いため、選手はどのポジションであったとしてもコート上を自由に動き回ることが出来る。

ポイントガード

主にボール運びと試合の組み立てを行なう。味方選手にパスを出し、攻撃の起点となることが多いためリーダーシップが求められるポジションでもある。小柄でスピードのある選手が多い印象だが、最近では長身のガード選手も増えペイントエリアを積極的に攻めるなど、ポイントガードの役割も広がりつつある。

シューティングガード

ポイントガードと共に試合の組み立てを行なう選手。アウトサイドシュートを得意とする選手が多い。

スモールフォワード

オールマイティーに動ける能力が求められるため、チーム内においてシュート力と運動能力が高い選手がこのポジションに付くことが多い。

パワーフォワード

インサイド、アウトサイド共に出来る選手。ゴール下での得点やリバウンドなどパワフルなプレイが求められるため、相手選手に当たり負けしない体格の選手が多い。またアウトサイドからのシュート力やドライブ力も求められる。

センター

ペイントエリア及び、ゴール下でのプレイが多いポジション。パワーフォワードと同じくリバウンドの要であり、各チーム長身でパワーのある選手がこのポジションに付くことが多い。また、最近では戦術の多様化に伴い、ゴール下での得点能力だけでなくアウトサイドシュートを得意とする選手も増えてきている。

※こちらの内容は2018年3月1日付のルールに基づいて掲載しております。

メンバー

バスケットボールの試合は各チームそれぞれ5人の選手で試合を行なう。
その他に交代要員としてチームのベンチには7人~13人(大会規定による)座ることが出来る。試合に出場している選手とは試合中、何度でも交代することが出来る。
選手が怪我や個人5つのファウルなどで退場してしまった場合は、他の選手(既に5ファウルの選手を除く)が交代して試合に出場することが出来る。
なお、試合で使用するユニフォームはチーム全員が上下とも同じデザインのユニフォームを着用しなければならない。色味は濃淡の2色が必要となり、公式戦ではホームチームが淡いカラー、ビジターチームが濃いカラーを着用する。

審判について

バスケットボールにおける審判は2人制、もしくは3人制で行なわれる。判定については主審も副審も同等の権利を持ちそれぞれが担当するエリアで判定を下す。
2人制の場合は主審、副審となり、3人制では主審、第1副審、第2副審となる。
審判の服装については協会認定のものを着用することが義務付けられている。
グレーの半袖シャツと黒のスラックスを着用。シューズとソックスには指定はないが共に黒色を着用する。公認審判員(S~E級)は左胸にワッペンを着用する。
特に2人制では「4原則」を参考にポジション取りをして、正しい判定につなげる。

  1. オールウェイズムービング
    審判はプレイの展開に合わせて常に動き、ベストな位置を確保しなければならない。
  2. ペネトレイト
    正しい判定をするために、状況によって審判はプレイに一歩踏み込んでいくことが必要となる。
  3. ボクシング・イン
    審判同士で死角を作ってはならない。そのため試合中、選手全員を審判の視覚の中に納められるようなポジション取りをする。
  4. スペース・ウォッチング
    接触の多い競技の特質上、選手同士の間合いを慎重に見て判断を下さなければならない。そのため選手同士の距離と角度を捉える位置取りをすることが重要になる。

審判のポジション

審判はそれぞれが異なるエリアについて判定の責任を持つ。当然見えた人が判定を下せば良いのだが、動きと位置によって役割が決められている。エンドライン付近に位置するリードオフィシャルと、プレイを後方から追いかけるように見るトレイルオフィシャルの二つのポジションに分かれる。三人制では上記に加え、サイドライン沿いに位置するセンターオフィシャルが加わる。

2人制の場合

  • リードオフィシャル
    エンドライン付近にポジションを取り、主に④と⑤のエリアを担当する。
    反対サイドへ移動した場合はトレイルオフィシャルとなる。
  • トレイルオフィシャル
    プレイを後方から追従し、主に①②③⑤⑥のエリアを担当する。
    反対サイドへ移動した場合はリードオフィシャルとなる。

3人制の場合

3人制の場合はリードオフィシャルとトレイルオフィシャルの2人がボールサイドに位置し、その反対側サイドにセンターオフィシャルがボールのないエリアと制限区域内をカバーする。

試合の開始方法

試合前の審判の役割

時間 試合開始前の確認事項
10分前 審判はコートに出る。オフィシャルズテーブルの向かい側(オポジットサイド)に立ち、試合で使用する器具の確認作業を行なう。両チームのウォーミングアップを見守り、リングの破壊を招くような行動が無いかなど、チェックを行なう。
5分前まで 両チームのコーチにスターティングメンバーをテーブルオフィシャルズに伝えるよう指示する。
3分前 主審とテーブルオフィシャルが試合開始3分前の合図をする。
2分前 審判はオポジットサイドからオフィシャルズテーブル側(テーブルサイド)へ移動し、テーブルオフィシャルと試合前の最終確認を行なう。
1分30秒前 主審とテーブルオフィシャルが試合開始1分30秒前の合図をする。両チームにウォームアップを終えベンチへ戻るように促す。
試合開始

試合開始

副審(3人制ならば第1副審)は両チーム5名ずつ(合計10人)がコート内に入っているか、ゲームクロックや得点表示、ショットクロックが正しくセットされているかなどの確認を行ない、主審にOKの合図を出す。
主審は合図が出されたら副審に合図を返し、センターサークル内でジャンプボールを行ない試合が開始される。

試合の時間

バスケットボールの試合は各ピリオド10分間の試合を前半で2回、後半で2回の合計4回行なう。前半が終了した時点ではハーフタイムとして10分または15分間のインターバル、前後半のピリオド間には各2分間のインターバルが入る。
第4ピリオドが終了した時点で同点の場合はインターバル2分間の後に5分間の延長戦を行なう。5分間で決着がつかない場合は再びインターバルを経て決着がつくまで延長戦は行なわれる。

※中学生の場合は各ピリオドが8分間、延長戦は1回3分間で行なわれる。

前半 ハーフタイム
(10分間)
後半
第1ピリオド
(10分間)
インターバル
(2分)
第2ピリオド
(10分間)
第3ピリオド
(10分間)
インターバル
(2分)
第4ピリオド
(10分間)
前半 第1ピリオド(10分間)
インターバル(2分)
第2ピリオド(10分間)
ハーフタイム(10分間)
後半 第3ピリオド(10分間)
インターバル(2分)
第4ピリオド(10分間)
延長戦 決着がつくまで延長戦を行なう
インターバル
(2分)
延長戦
(5分間)
延長戦 インターバル(2分)
延長戦(5分間)
決着がつくまで延長戦を行なう

オルタネイティング・ポゼッションルール

第2ピリオド以降の開始方法や、ヘルドボール、両チームの選手が同時にアウト・オブ・バウンズになった時などに適用される。
試合開始時のジャンプボールでボールをコントロール出来なかったチームが、次のジャンプボール・シチュエーション時やピリオドの開始時に所有権を持つ。第2ピリオド以降のピリオド開始時はセンターラインからのスロー・インにより行なわれる。それ以外ではジャンプボール・シチュエーションが起こった近くのアウトからスロー・インで再開される。
スロー・インが行なわれる毎にボールの所有権が両チーム交互に変わり、テーブルオフィシャルが所有権を持っているチームをポゼッションアローで表示する。

試合の終了と途中終了

各ピリオド、延長戦、試合はゲーム終了の合図が鳴った時に終わる。
なお、時間を消化せずに試合が終了する場合のシチュエーションとしては、相手チームの選手が何らかの理由により(5ファウルや怪我による退場)出場可能な選手が1名になった瞬間に試合は途中終了になる。 また、試合開始時刻15分を過ぎても選手が揃わなかったり、試合の進行を妨げたり拒んだ場合は没収試合となり、チームは負けとなる。

※こちらの内容は2018年3月1日付のルールに基づいて掲載しております。

ボールの状態

バスケットボールの試合ではボールの状態が2種類ある。ライブと言われる状況とデッドと言われる状態の2種類である。

ライブの状態になる瞬間

  • 試合開始のジャンプボールでトスアップしたボールが主審の手から離れた時
  • スロー・イン時に審判から選手にボールが手渡された時
  • フリースロー時に審判から選手にボールが手渡された時

デッドの状態になる瞬間

  • シュート(フリースロー含む)が決まった時
  • フリースローが入らないことが明らかになった時
  • ファウルなどで審判が笛を吹いた時(ボールが空中にある時はそのボールの状態による)
  • 各ピリオド、試合終了、延長戦の終了の合図が鳴った時(ボールが空中にある時はそのボールの状態による)

ボールの扱い方

バスケットボールは、手でボールを扱う競技のため、足で故意にボールを蹴ったり止めたりするとキックボールというバイオレーションになる。
ただし、故意ではなく偶然に足に当たってしまった場合はバイオレーションにはならない。審判が故意に足でプレイしたのかどうかを判定する。拳でボールを扱うこともバイオレーションになる。

アウト・オブ・バウンズ

アウト・オブ・バウンズはボールがコート外に出たり、ボールをコントロールしている(ボールに触れている状態)選手がコート外に出たり、ラインを踏むと適用されるバイオレーション。最後にボールに触れていた選手のバイオレーションとなり、相手チームのスロー・インから試合が再開される。
また、バックボードの上下側面はコート内とみなされるが、裏側やゴールの支えにボールが当たった場合はアウト・オブ・バウンズとなる。

スロー・イン

ファウルやバイオレーション、得点後などでボールがデッドになった後、コート外からのスロー・インで試合が再開される。
スロー・インを行なう選手は審判からボールを手渡されてから5秒以内にコート内の選手にパスしなければならない。
得点後はエンドラインの外から、ファウルやバイオレーションの後は原則それらが起こった近くのアウトからスロー・インを行なう。

タイム・アウト

バスケットボールの試合では前半に2回、後半に3回、各延長時限に1回、それぞれ各1分間のタイム・アウトを取ることが出来る。(タイム・アウトは次のハーフに持ち越せない)
タイム・アウトの請求は各チームのコーチまたはアシスタントコーチがテーブルオフィシャルのスコアラーに対して行なう。

タイム・アウトが認められるタイミング

  • ボールがデッドでゲームクロックが止められた時
  • 最後のフリースローが成功してボールがデッドになった時
  • 相手チームがフィールドゴールで得点した時

選手の交代

バスケットボールでは選手は試合中に何度でも交代することが出来る。交代する選手が自ら、テーブルオフィシャルのスコアラーに交代を申し出る。

選手交代が認められるタイミング

  • ボールがデッドでゲームクロックが止められた時
  • 最後のフリースローが成功してボールがデッドになった時
  • 第4ピリオドまたは延長戦において、残り時間2分以降で相手チームがフィールドゴールで得点した時(ゲームクロックが止まる)

フリースロー

コート上のフリースローラインから誰にも妨げられることなくシュートを行なうこと。ショットの動作中でのファウル及びピリオドで5回目以降のチームファウル、アンスポーツマンライク・ファウルやテクニカル・ファウルに対して与えられる。
フリースロー時の得点は1点である。審判からボールが手渡されてから5秒以内にシュートを打たなければバイオレーションとなる。

ジャンプボール

試合の開始方法。第1ピリオドのスタート時に両チームから1名ずつジャンパーが選出され、2名はセンターサークルの中に入る。残りの8名は、センターサークルの中に入ることは出来ない。審判がトスアップしたボールをジャンパーがタップして試合がスタートする。

ヘルドボール

両チーム2人以上の選手がボールに片手または両手をしっかりとかけた状態から、どちらの選手も乱暴にしなければそのボールをとれない状態の時。この場合ジャンプボール・シチュエーションとなり、オルタネイティング・ポゼッションルールのもと、スロー・インで試合が再開される。

オルタネイティング・ポゼッションルール

第2ピリオド以降の開始方法や、ヘルドボール、両チームの選手が同時にアウト・オブ・バウンズになった時などに適用される。
試合開始時のジャンプボールでボールをコントロール出来なかったチームが、次のジャンプボール・シチュエーション時やピリオドの開始時に所有権を持つ。第2ピリオド以降のピリオドの開始時はセンターラインからのスロー・インにより行われる。それ以外ではジャンプボール・シチュエーションが起こった近くのアウトからのスロー・インで再開される。
スロー・インが行なわれる毎にボールの所有権が両チーム交互に変わり、テーブルオフィシャルが所有権を持っているチームをポゼッションアローで表示する。

ファウル

規則に対する違反のうち、相手チームの選手との不当な体の触れあい及びスポーツマンらしくない行為のこと。
ファウルを犯したチームには罰則として、状況に応じ相手チームにフリースローまたはスロー・インを与えることになる。

5ファウル

1人の選手が試合中に5つのファウルを宣せられた場合、その選手は以降のゲームに出場できない。(ベンチにはいてよい)

選手の失格・退場

  • 同じ選手が2回アンスポーツマンライク・ファウルを宣せられると失格・退場となる。
  • 同じ選手が2回テクニカル・ファウルを宣せられると失格・退場となる。
  • 同じ選手がアンスポーツマンライク・ファウルとテクニカル・ファウルを宣せられると失格・退場となる。
  • 特に悪質なファウル、甚だしくスポーツマンらしくない行為、ディスクォリファイング・ファウルが宣せられた場合、失格・退場となる。
  • コート上で暴力行為などの争いが起きた際に、交代要員の選手がベンチエリアを出ると失格・退場となるファイティングが宣せられる。
  • 失格・退場となった選手はゲームが終わるまで自チームの更衣室にいるか、コートのある建物から立ち去らなければならない。

チームファウル

各ピリオドでチームファウルが5つ以上になると相手チームにフリースローを与える。
ただし、チームファウル5つ目による罰則としてフリースローが適用されるのは、ボールをコントロールしていないチームのファウルで、ボールをコントロールしているオフェンス側のファウルに対しては5つ目以降の場合でもフリースローを与えない。

バイオレーション

規則に対する違反のうち、体の触れあい及びスポーツマンらしくない行為以外のもの。「ボールの扱い方」「エリア」「制限時間」などに対しての規則がある。
バイオレーションを犯すと、罰則として相手チームのスロー・インから試合が再開される。

※こちらの内容は2018年3月1日付のルールに基づいて掲載しております。

ファウル

バスケットボールにおいては大きく分けて2種類のファウルがあり、1つは選手同士の不当な体の接触により起きるパーソナル・ファウルであり、もう1つはスポーツマンらしくない行為に対してのファウルである。
ファウルを宣せられた場合、罰則として状況に応じ相手チームにフリースローまたはスロー・インを与えることになる。

シリンダー

シリンダーとは、選手が普通に両足を開いて位置を占めた時、その選手が占めている位置とその真上の空間(円筒のような空間)のことを指す。
バスケットボールでは原則、選手同士の体の接触は禁止されているが、実際の試合ではボールやポジションを奪い合うために激しくぶつかりあうプレイが多い。
そこでどのような動きがファウルになるのか、どちらの選手に責任があるのかを審判は判断しなければならない。その判断基準の一つになるのがシリンダーである。

ディフェンス側の選手は自分のシリンダー内でジャンプしたり手や腕を上に上げていて触れあいが起こってもその選手に触れあいの責任はなく、ファウルが宣せられることはない。

オフェンス側の選手は、コート上やジャンプしている間、正当な防御の位置(リーガル・ガーディング・ポジション)を占めているディフェンス側の選手と、腕を広げて自分に有利な空間を作ったり、足や腕を広げて触れあいを起こしてはならない。

正当な防御の位置(リーガル・ガーディング・ポジション)

ディフェンス側の選手が相手チームの選手に向かい合い(正対し)両足を普通に床に付けた時、そのディフェンス側の選手は正当な防御の位置を占めたことになる。

ディフェンス側の選手はリーガル・ガーディング・ポジションを占めた後、相手の選手と平行(横)や後方に動いていても引き続き正当な防御の位置を占めていることになる。

チャージング

オフェンス側の選手に与えられるファウル。ボールをコントロールしている、していないに関わらず、正当な防御の位置(リーガル・ガーディング・ポジション)を占めているディフェンスの選手の胴体(トルソー)に突き当たったり、押しのけたりするとチャージングとなる。

ノーチャージ・セミサークル・エリア

バスケットの真下を中心にした1.25mの半円の中をノーチャージ・セミサークル・エリアと言い、オフェンス側の選手はノーチャージ・セミサークル・エリアの外からボールを持ったままジャンプしてバスケットに向かうプレイをした時、このエリア内で、正当な防御の位置を取っているディフェンスの選手と触れあいを起こし、その触れ合いの責任がオフェンス側にあったとしてもチャージングは適用されない。
ただし、ディフェンスの選手の足がセミサークル内、もしくはライン上にあることが条件となる。

ブロッキング

ボールをコントロールしている、していない、オフェンス、ディフェンスに関わらず、相手の選手の進路を妨げる不当な体の触れあい。

ボールをコントロールしている選手に対してのディフェンス側のブロッキングは、正当な防御の位置(リーガル・ガーディング・ポジション)を占めているか、触れあいが胴体(トルソー)であるかなどを考慮して判定される。

イリーガル・ユース・オブ・ハンズ

不当に手を使った行為に対するファウル。故意に手を使って相手選手の腕や体を叩いたりして自由を妨げること。

ホールディング

主に相手選手を掴んだり、抱え込むなど相手の行動を妨げる行為に対するファウル。

プッシング

手や体を使って故意に相手選手を押し、相手の体勢を崩したり、不当にスペースを確保しようとする行為に対するファウル。ボールをコントロールしている選手だけでなく攻守ともに適用される。

シュート動作中のファウル

シュート動作に入った選手へのファウルに対して、罰則として相手チームにフリースローを与える。
なお、ファウルをしたエリアによって相手チームに与えるフリースローの本数が異なる。
また、シュート動作中にファウルがあり、そのシュートが入った場合はバスケットカウントとして得点が認められる。

【例】

  • 2ポイント・エリアでファウルがあり、シュートが決まらなかった場合
    →フリースロー2投
  • 3ポイント・エリアでファウルがあり、シュートが決まらなかった場合
    →フリースロー3投
  • 2、3ポイント・エリアでファウルがあり、シュートか決まった時
    →シュートの得点も認められ(バスケットカウント)更に1投

イリーガル・スクリーン

オフェンス側の不当なスクリーンプレイに対するファウル。スクリーンプレイとはオフェンスの選手がディフェンスの近くに位置し壁となり、味方選手をノーマークにするためのプレイ。

イリーガル・スクリーンと判断されるプレイ

  • スクリナーとディフェンスの選手が接触する瞬間にスクリナーが動いている場合。(接触の前にスクリナーの両足が地面についていて、さらにシリンダー内で接触があればイリーガルではない)
  • 上記の場合でも腕を広げたり、肩をスイングして接触があった場合。
  • 止まっているディフェンス選手の背後(死角)からスクリーンをかける場合、相手との間に通常の1歩以上のスペースを空けずにスクリーンをかけて接触が起きた場合。

ダブル・ファウル

両チームの2人の選手がほとんど同時にファウルを起こすとダブル・ファウルが適用され、両選手に1つずつファウルがカウントされる。なお、通常罰則としてフリースローが与えられる場合でも、ダブル・ファウル時はどちらのチームにもフリースローは与えられず、ジャンプボール・シチュエーションもしくはスロー・インから試合が再開される。

5ファウル

1人の選手が試合中に5つのファウルを宣せられた場合、その選手は以降のゲームに出場できない。(ベンチにはいてよい)

選手の失格・退場

  • 同じ選手が2回アンスポーツマンライク・ファウルを宣せられると失格・退場となる。
  • 同じ選手が2回テクニカル・ファウルを宣せられると失格・退場となる。
  • 同じ選手がアンスポーツマンライク・ファウルとテクニカル・ファウルを宣せられると失格・退場となる。
  • 特に悪質なファウル、甚だしくスポーツマンらしくない行為、ディスクォリファイング・ファウルが宣せられた場合、失格・退場となる。
  • コート上で暴力行為などの争いが起きた際に、交代要員の選手がベンチエリアを出ると失格・退場となるファイティングが宣せられる。
  • 失格・退場となった選手はゲームが終わるまで自チームの更衣室にいるか、コートのある建物から立ち去らなければならない。

チームファウル

各ピリオドでチームファウルが5つ以上になると相手チームにフリースローを与える。
ただし、チームファウル5つ目による罰則としてフリースローが適用されるのは、ボールをコントロールしていないチームのファウルで、ボールをコントロールしているオフェンス側のファウルに対しては5つ目以降の場合でもフリースローを与えない。

※こちらの内容は2018年3月1日付のルールに基づいて掲載しております。

アンスポーツマンライク・ファウル

以下の1から5に該当する体の触れあいによるパーソナル・ファウル

  1. ボールに対するプレイではなく、かつ正当なボスケットボールのプレイとは認められないと審判が判断したプレイ(ユニフォームをつかむなどの行為)
  2. 過度な接触(ハードファウル)と審判が判断したプレイ(選手の着地点に入り込むなどの行為)
  3. ディフェンス側の選手が直接ボールにプレイせずに、オフェンスの進行を妨害することを目的とした必要のないファウル。
  4. リングとの間に一人もディフェンス側の選手がいない状況での後ろ、横からのファウル(ラスト・プレイヤーシチュエーション)
  5. 第4ピリオドもしくは延長残り2分の状況で、スロー・インのボールが手から離れる前にディフェンス側のファウルを取り上げた場合。

※同じ選手が2回アンスポーツマンライク・ファウルを宣せられると失格・退場となる。

テクニカル・ファウル(選手&選手以外)

身体接触の無いファウル。審判の判定に対して抗議や暴言を吐いたり、故意に相手チームを挑発したり、試合の進行を妨げる行動をとるなど、スポーツマンシップから逸脱した行為に対してのファウル。
罰則として相手チームに1本のフリースローが与えられ、相手チームのスロー・インで試合が再開される。

※同じ選手が2回テクニカル・ファウルを宣せられると失格・退場処分となる。

テクニカル・ファウルは試合に出ている選手だけでなく、コーチ、交代要員なども対象となるファウルである。コーチは単独で2回テクニカル・ファウルを宣せられると失格・退場となる。
また、交代要員及びチームスタッフによるテクニカル・ファウルが3回宣せられるとコーチが失格・退場となる。

ディスクォリファイング・ファウル(選手&選手以外)

非常に悪質な行為に対してのファウル。テクニカル・ファウル同様に試合に出場している選手だけでなくベンチに座る交代要員及びコーチ、チームスタッフ全てが対象となる。
ディスクォリファイング・ファウルが宣せられた選手及びチームスタッフは即失格・退場となる。
罰則として相手チームに2本のフリースローが与えられ、相手チームのスロー・インで試合が再開される。

ファイティング

コート上で暴力行為などの争いが起きた際に、交代要員の選手やチームスタッフがベンチエリアを出ると失格・退場となる。このことをファイティングという。(選手同士の暴力行為のことを指すのではない)
ただし、暴力行為を止めるためであればコーチとアシスタントコーチのみベンチエリアを出ることが許可されている。しかしコート内に入っても争いを止めようとしなければ失格・退場となる。

※こちらの内容は2018年3月1日付のルールに基づいて掲載しております。

バイオレーション

規則に対する反則のうち体の触れあい及びスポーツマンらしくない行為を含まないもの。
ファウルは選手同士の接触やスポーツマンシップに則った規則で構成されているが、バイオレーションでは「ボールの扱い方」「エリア」「制限時間」などに対しての規則である。

24秒ルール

オフェンスは原則としてボールを保持してから24秒以内にシュートを打たなければならないため、時間内にシュートを打てなかった場合、(ショットしたボールがリングに当たらずエアボールになった状況も含む)この24秒ルールが適用される。

24秒以内で放ったシュートがリングに当たり、オフェンス側が再びボールを保持した場合はショットクロック14秒から計測が再開される。ディフェンス側がボールを保持した場合、攻守が入れ替わりショットクロックは24秒から計測を再開する。

8秒ルール

オフェンス側は、バックコートから8秒以内にフロントコートへボールを運ばなければ、8秒ルールが適用される。

3秒ルール

オフェンス側の選手が相手コート(フロントコート)の制限区域内に3秒以上留まってしまうとバイオレーションとなる。片足が入っているだけでも対象となるため両足が制限区域外に出なければバイオレーションとなる。

5秒ルール

スロー・イン、フリースローなどで、審判からボールを手渡されてから5秒を超えてボールを保持していると5秒ルールが適用される。また、ゲームクロックが動いている時、相手ディフェンスに1m以内の近距離で激しくディフェンスをされた場合に、パス・ドリブル・シュートも出来ずに5秒以上経過した場合も同様にバイオレーションとなる。

ダブルドリブル

一度ドリブルを止めたあとに、再びドリブルをついてしまうこと。または、両手でドリブルするのも、ダブルドリブルとなる。

トラベリング

ボールを保持している選手が3歩以上歩いた時や、ドリブルを始める時に軸足がフロアから離れるより遅くボールを離した時に適用されるバイオレーション。
ピボットの軸足が動いてしまった時もトラベリングになる。

動きながら、足がフロアに付いた状態でボールをコントロールした場合、フロアに付いている足は0歩目とし、次に付いた足が1歩目となり、軸足となる。(ゼロステップの適用)

これはボールを受ける時、ドリブルが終わった後のどちらにも適用される。

明らかに空中でボールをコントロールした場合は最初にフロアに付いた足が軸足となる。(ゼロステップを適用しない)

ゴール・テンディング

シュートしたボールが最高点を超え落下している時、ボール全体がリングより高いところにある状態では、オフェンス・ディフェンス両チームともにこの状態のボールに触れてはいけない。

シュートしたボールがバックボードに触れた後、ボール全体がリングより高いところにある状態で(この場合は上昇中でも)オフェンス、ディフェンス両チーム共にこの状態のボールに触れてはいけない。
ディフェンス側がこの状態のボールに触れた場合、得点が認められる。オフェンス側が触れた場合は得点を認めず、相手チームのスロー・インで試合が再開される。

インターフェア

ボールの一部がバスケットの中、もしくは少しでもリングの内側の上面より下にかかっている時に、ディフェンス側の選手がボールに触れること。

シュートされたボールがリング上にある時、両チームの選手がバックボード、バスケットの何れかに触れること。

どちらかのチームの選手が、ボール全体がリングより高いところにあるか、ボールがリング上にある時にバスケットの下から手を入れてそのボールに触れること。

ディフェンス側の選手が、バックボードやリングをたたいたり振動させたりしてシュートされたボールが成功するのを妨げること。また、オフェンス側の選手が同様の行為をすることによってシュートされたボールがバスケットを通過すること。これは審判が判断する。
ディフェンス側のインターフェアの場合、得点が認められる。オフェンス側のインターフェアの場合は得点を認めず相手チームのスロー・インで試合が再開される。

アウト・オブ・バウンズ

アウト・オブ・バウンズはボールがコート外に出たり、ボールをコントロールしている(ボールに触れている状態)選手がコート外に出たり、ラインを踏むと適用されるバイオレーション。最後にボールに触れていた選手のバイオレーションとなり、相手チームのスロー・インから試合が再開される。
また、バックボードの上下側面はコート内とみなされるが、裏側にボールが当たった場合はアウト・オブ・バウンズとなる。

バックコート・バイオレーション

オフェンス側がボールを一度フロントコートに運んでから、そのボールがバックコートに再び戻ってしまった場合に起こるバイオレーション。

キックボール

バスケットボールは、手でボールを扱う競技のため、足で故意にボールを蹴ったり止めたりするとキックボールとなる。
ただし、故意ではなく足に当たってしまった場合はバイオレーションにはならない。

フリースローにおけるバイオレーション

フリースロー時のバイオレーションは、シューターのバイオレーションと、シューター以外のバイオレーションとがある。

【例】

  • フリースローのボールがリングに当たらなかった場合。

    →シューターのバイオレーションとなり、相手ボールのスロー・インから試合を再開する。

  • シューターが審判からボールを手渡されてから5秒以内にシュートを打たなかった場合。

    →シューターのバイオレーションとなり、相手ボールのスロー・インから試合を再開する。

  • シュートしたボールがリングに当たる、もしくはリングを通過する前にシューターがラインを踏んだり、踏み越えてしまった場合。

    →シューターのバイオレーションとなり、得点を認めず、相手ボールのスロー・インから試合を再開する。

  • シューターの手からボールが離れる前にシューター以外の選手が制限区域に入ってしまった場合。

    →シューター以外のバイオレーションとなり、シュートが入れば得点を認め、バイオレーションはなかったことになる。シュートが外れればシューター側のバイオレーションの場合は相手ボールのスロー・イン、シューター側でなければもう一度フリースローをやり直す。

※こちらの内容は2018年3月1日付のルールに基づいて掲載しております。

テーブルオフィシャルズとは

テーブルオフィシャルズとは「スコアラー」「アシスタント・スコアラー」「タイマー」「ショットクロックオペレーター」の4名で構成される。
試合中の記録や得点、ファウルの数、ゲームクロックやショットクロックを管理するなど、バスケットボールの試合を円滑に進めるために欠かすことの出来ない重要な役割を担っている。

メンバー構成(スコアラー/アシスタントスコアラー/タイマー/ショットクロックオペレーター)

テーブルオフィシャルズは試合全体が見えるコート中央付近にあるオフィシャルズテーブルに座り、進行業務を行なう。

オフィシャルズテーブルでの席順は下記の図を参照。

※大会によりタイマーとスコアラーの間にコミッショナーをおくことがある。

スコアラー

スコアシートの記入、選手の交代、タイム・アウトなど審判への合図と伝達作業を主に行なう。またポゼッションアローの表示を行なう。

アシスタントスコアラー

スコアラーのサポート、チームや選手のファウル数の表示、スコアボードの操作を行なう。

タイマー

ゲームクロックとストップ・ウォッチの操作を行なう。

ショットクロックオペレーター

ルールに則りショットクロックの操作を行う。

試合開始までの流れ

試合を円滑に進めるために、テーブルオフィシャルズは試合開始30分前には各自器具の点検やスコアシートの準備を完了し、試合の準備をする。

時間 試合開始前の確認事項
30分前 スコアシートの準備や器具の点検の完了。
約10分前 オフィシャルズテーブルに全員着席し、各自器具やスコアシートなどのチェックを行なう。
5分前まで スコアラーは審判と一緒に各チームからコーチのサインを受け、コーチ、アシスタントコーチの氏名を記入する。
3分前 タイマーは3分前になったら器具を鳴らし全員に3分前の合図を行なう。
1分30秒前 タイマーは1分30秒前になったら器具を鳴らし全員に1分30秒前の合図を行なう。
試合開始