文大杉並高校 宮下こころ選手/林田リコ選手ペア インタビュー

(左)林田 リコ (右)宮下 こころ

2016インターハイ ソフトテニス女子個人 優勝
文大杉並高校
宮下 こころ/林田 リコ選手ペア
インタビュー

個人決勝は同校対決となった文大杉並だったが、それは姉妹対決でもあった。
そのとき、妹・宮下こころは何を思ったのか、そして全日本シングルス選手権で準優勝の実績を持つ林田リコが目指す次の目標とは・・・。

取材日:2016年8月9日

2016インターハイ ソフトテニス女子個人 優勝 宮下 こころ

―インターハイ優勝おめでとうございます。今回のインターハイを振り返っていかがでしたか。
宮下:やっぱり去年と比べて、去年は一年生だったので向かっていけたんですけど、今年は絶対負けられないし、プレッシャーも、、、緊張したことがたくさんあって、決勝も全然去年と違くて・・・。
―試合ごとに緊張しました?
宮下:今回はしました。
―試合に入ってしまうとそんなことないですか?
宮下:いや、試合に入ったら緊張しました。入る前は別にあれなんですけど。
―インターハイに向けて、ペアの林田選手と強化して練習したことはありましたか?
宮下:サーブレシーブと、あとは自分が林田の仕掛けに対して、しっかり仕掛けるっていうのをやってきました。
―個人戦の準決勝、決勝と同校対決になりましたよね。そういう時はやりにくかったのでしょうか。
宮下:技術もあるんですけど、気持ちを出したもん勝ちだなと思って、とにかく声を出したり、向かっていってやっていきました。
―最後の決勝は姉妹対決で、最後までどちらが勝つか分からないような激しい試合展開となりましたが、どのような気持ちでしたか?
宮下:やっぱ三年生だし、姉で、ちょっとやりにくかったですね。“個人取りたい”っていうのも聞いてたんで。自分も負けたくないっていうのもあったんですけど、そういうのを前から聞いてたのを思い出して、ちょっと試合中やりにくい時もありました。
―普段から姉妹でソフトテニスに関することをお話されるんですか?
宮下:はい。
―今は寮ですよね?
宮下:はい。部屋はちがうんですけど、帰り道とかに(ソフトテニスの話を)話したりします。
―仲がいいんですね。
宮下:喧嘩もしたりするんですけど、悪くはないと思います。
―以前はお姉さんとも組まれてたじゃないですか?そのときはどうでしたか?
宮下:色々言えたりする部分もあるんですけど、お互い言い合えるのが逆に上手くいかなかったりしたときに、姉妹でなかったら怒ることもなかったことが、ちょっと喧嘩っぽくなったりすることがありました。
―宮下こころ選手にとって、お姉さん(宮下真緒選手)はどんな存在ですか?
宮下:先に文大に来てて、色々聞けたり、教えてくれたり、すごい頼りにしています。自分が分からないことがあったら、まず真緒に聞く感じですね。
―ソフトテニスを始めた時期はお姉さん(宮下真緒選手)が先ですか?
宮下:ほんのちょっと、一週間ぐらい先です(笑)
―では小さい頃から一緒にソフトテニスをされてて、お姉さんが先に文大杉並に入って、宮下こころ選手も文大杉並に入ろうという気持ちが前からあったんですか?
宮下:いえ、県内か県外かで迷って、自分自信なくて・・・。でも、文大のことを姉から聞いて、「良いところだな。自分も頑張ろう!」って思って、それで決めました。
―では、最後に今後の目標は?
宮下:まずは3冠を取ること。(選抜、インターハイと優勝したので、残りの国体で優勝すること)あとは自分たちの代になった時にインターハイで個人も団体も2連覇したいなって思います。
―その時にまたインタビューさせていただきたいと思いますので、頑張ってください。
どうもありがとうございました。
宮下:ありがとうございました。

2016インターハイ ソフトテニス女子個人 優勝 林田 リコ

―インターハイ優勝おめでとうございます。今回のインターハイ振り返ってみていかがでしたか?
林田:団体はすごい優勝する気持ちでいったので、途中すごく苦しい時もあったんですけど、狙って取れて良かったです。個人は、、、正直団体のことしか頭になくて、個人は優勝目指すというよりは、目の前の一試合一試合とか1点1点を取っていこうって思ってやってたら、優勝まで来て。。。団体のことしか本当に考えてなくて。。。
―でも個人の方が試合は先でしたよね?
林田:はい。なので、少しは相手とか見て考えたりしたんですけど。。。
―では、予想してなかった優勝ということですか?笑
林田:もちろん、(優勝を)目指すは目指してたんですけど、その前のハイジャパ(ハイスクールジャパンカップ ダブルス)で優勝して、インターハイも頑張ろうって思ったんですけど。。。あの~叶っちゃったっていうわけじゃないですけど、頭の中では団体の気持ちの方が強かったです。
―では、ペアの宮下こころ選手と二人で特別に強化した練習はありますか?
林田:二人では、、、インターハイ前にゲームポイントとかマッチポイントとかを1点で取りきれなくて、そこから負けてしまうパターンがすごく多くて、それをかなり注意されていたので、本番はすごい緊張すると思って、練習中から「これミスったら負け」とか「マッチポイント」とか言いながら、練習しました。
―今回のインターハイでは個人、団体通して一度も負けてませんよね。強さの秘訣は?
林田:練習で、小学校の時とか中学校の時とかそうだったんですけど、試合の後とか負けた後だけ一生懸命やって、あとは暑かったり、疲れてきたりすると適当にやっちゃったりしてた時があったんですけど、それで結局負けて、悔しいのは自分なので。。。そのインターハイというのは今までの中でも一番大きい大会なので、去年、早く負けて、団体も決勝で勝てなくて、すごい悔しかったので、今年は全然大会とかない期間中も何があってもしっかりやろうと思って。。。
―じゃあ、練習量も変わりましたか?
林田:はい。朝練が六時からできるんですけど、一年生の時はあんまり早くから行ってなかったんですけど、代が変わった時(2年生に進級した時)に毎日しっかり朝練に行こうと思って(六時から朝練に行くようにしました)。。。
―そこから結果がついてくるように変わりましたか?
林田:冬に疲労骨折してしまって、その時は全然結果が付いてこなくて、選抜も負けたり、その後もなかなか勝てなかったんですけど、ある日いきなり感覚が戻って(勝てるようになって)、そこから自信がついてきました。
―高校に入学して身長が随分伸びたようですが、それはプレイに影響しましたか?
林田:結構やってると少しのズレが全然違ってくるので、もうちょっと膝を曲げなくちゃいけなかったり、でも足の力がなかったらその曲げるのも疲れちゃって出来ないので、身長が伸びたら、しっかりトレーニングをするようにしてきました。
―準決勝、決勝と同校対決になりましたが、気持ちはいかがでしたか?
林田:もしも負けるとしたら他の学校に負けるよりは全然良いって(思ってて)。。。先生からも「文大以外には絶対負けるな」っていつも言われてて。。。やっぱりつぶし合いってなると、しかも先輩となると複雑な気持ちもあったんですけど、逆に相手のことを分かっているので、そういう面ではやりやすいというのもありました。
―決勝は激闘となりましたが、振り返ってみていかがですか。
林田:ゲームカウント3-0になったときに余計な事を考えてしまって、、、勝ちを想像したら負けるって分かってたので、考えないようにしようと思ったら、逆にその事を考えてしまって、プレイに集中できなくなって、追いつかれてしまって。。。焦りもあったんですけど。。。でも、ファイナルになったらまた一からしっかりやっていこうと思えたので、ファイナルは大丈夫でした。
―先輩との決勝という意味でやりづらさはありましたか?
林田:少しはあったんですけど、でもインターハイ決勝ということで、「優勝は取れるときに取っておきなさい」と(監督に)言われているし、ここまで来たら負けられないなと思って。。。やっぱり一位と二位の差が大きいというのはすごいいつも感じているので、そこは頑張りました。
―林田選手はシングルスもされますが、シングルスとダブルスで違うと感じることは何ですか。
林田:シングルスは前衛が立っていないのでフォームとかどうでもいいんですけど、ダブルスは前衛がいるので、けん制したり迷わせたりしなきゃいけないので、しっかり考えて打つようにしています。
―宮下(こ)選手とのペアはどうですか?
林田:自分は色々考えて普通の人と一緒は嫌だなと思って、みんなとは違うところに打つようにしてきたんですけど、最初はいろんなところに打ちすぎちゃって、前衛と全然合わなかったんですけど、高二になってからすごい合わせてくれて、最初よりも息が合ってきたと思ってます。自分一人だと狙われてきつい場面が最近増えてきてるんですけど、前はそのままずるずるいって、結局自分がミスして負けるっていうのが多かったんですけど、自分が苦しい時に自分の方に取りに来てくれるっていうのが最近すごい増えて、すごい助かってます。去年より(ソフトテニスが)全然楽しいです。
―大学生や実業団の選手と戦う時に意識していることはありますか?
林田:あんまりないんですけど、後衛の力だったらあんまり大差はないかと思って、「勝ってやろう」と思ってやるんですけど、前衛が上手い人はポジションとか上手いので、逆に“どこに立っているのかな”とか“ここから出てくるんだ”とか、勉強しながらやっています。
―では、最後に今後の目標を教えてください。
林田:今年は国体優勝して三冠が目標なんですけど、自分は来年もあるので、インターハイを2連覇したいです。
―頑張ってください。応援しています。

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