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船橋市立船橋高等学校 サッカー部 朝岡 隆蔵監督
船橋市立船橋高等学校 サッカー部
朝岡 隆蔵監督 インタビュー

国立の空高く舞い上げられて歓喜に浸ったとき、この人はまだ監督就任1年目、35歳の若将軍だった。
自身の母校でもある市立船橋高校は、そこまででインターハイ7度、全国高校サッカー選手権を4度制してきた名門。名将と謳われた先々代の布敬一郎監督には選手としても指導を受けた身、その凄さを肌で知っているだけに、後任に就くには重責がのしかかったはずだが、ルーキーイヤーで見事に結果を出して見せたのだった。
あれから3年、昨年はインターハイ優勝も果たし、「市船の朝岡隆蔵」の名前は不動のものになったが、そのエナジー、情熱は青年のままだ。全身から発せられる、さわやかかつ熱いパワーには、聞く者すべてをサッカー・ファンにさせてしまう力がこもっている。
伝統の「堅守速攻」で国立を一度は制した、次は「攻め倒す」サッカーで勝ってみたいという朝岡監督。部員たちには「直球勝負」、いかにも一本気そうな彼なら納得だと思いながら聞いていると、次には「実は、練習はかなり緻密」。―――市船の新名将には、まだまだ嬉しい意外性とコンビネーションが、隠れていそうだ―――。

取材日:2014年5月2日

―今季もスタートですね。
もう今は年間リーグになったので、毎週毎週試合が入っている。合宿なども入ってくるし。落ち着く間もなく。
―遠征も?
春、夏の長期休暇のときには行くよ。今年も福岡、静岡に春行ってきて。この夏はまた、全国いろいろ飛び回る。
下級生は国際大会参加が決まっているから、夏はアイルランドに行くし。
―今年のチームはどんな感触?
まだちょっとチームにはなっていないかな。去年のチームの仕上がりは、5月、6月にはある程度見通せた。ある程度幹が出来てほぼ見通しが立っていたが、今年のチームは多分秋くらいまで、作るのに時間がかかると思っている。3年生がどこまで意地を見せるかが勝負だけど、今でも半分くらい下級生が試合に出る状況なので…。インター予選からは1年生もからんでくるかと思うので、非常に若いチームになる可能性が高い。3年生が頑張ってほしいが、チームのバランス的には、下級生が入って少しボールを落ち着かせる選手がいないときついので。3年生はちょっと雑な子が多い。力強く、フィジカルに恵まれた子は多いが、全員そうだとチームにならないしね。まだまだ荒々しいが、逆に言えば伸びしろのあるチーム。変化していくだろう。
―要になる選手たちは。
去年からずっとレギュラー格で出ているキーパーの志村。彼は代表にも入ったし、こないだも高校選抜に選んでもらって、ずっとフル出場してきた、力のある子。あとは、今センターバックでキャプテンをやらせている藤井。その辺が去年から主力として活躍してる子たちなので、中心になってくると思う。前(フロント)がまだ今は定まってないけどね。
―この1月(全国高校サッカー選手権)からの課題、反省などは?
(※ベスト8、準々決勝で京都橘に敗れる)
そうですね。力がありすぎると勝てないのかなと(笑)。言い方は悪いけど(笑)。
力があるチームを勝たせられなかったというのには、いろいろな要素がある。彼らは自信を持ってたし、「俺ら優勝できる」という勘違いが少しずつチームの中に芽生えてた。もう1つは、強いがゆえに、相手に応じて柔軟に戦い方を変えることができず、自分たちのスタンスを貫いて戦った。それを連戦の中で変えることを、僕も躊躇したし…。
そんな中で、たまたま負けたとも僕は思っている。年間を通せば、8~9割のゲームは勝ってきたから。そういう意味では、あの負けは受け入れるしかないなと。逆に、少し力のないチームのほうが勝てるんですよ。自分たちはできないということを前提に戦うから。相手に応じて、相手の良さを消すという考えも出てくるし。去年のチームが自分たちのスタンスを変えずにやったのは、ある意味潔かったと思うし、すがすがしい終わり方でもあった。あれで勝ち切らなければ、我々の評価は変わらないと思ったんだ。
―評価ということでは、朝岡監督が就任されてから特に、部員たちのメンタル面も改革されたと言われていますね。
今年もその辺が肝になって来ますか?
今年の子たちはより謙虚だし、タフだからね。去年の子たちはスキルがあって、やりたいことができた分、自信がちょっとね…つきすぎちゃった。今年の子たちは自信がないから、最後は自信を持たせてあげたいと思うし、そういう意味では、勝てるときというのはこういうとき。
―スタイル的には?伝統の守り重視から、攻撃型に変化してきているとも言われていますが。
そのときそのときの代を見て、スタイルは決まってくる。堅守速攻とか良く言われるが、そういうスタイルで、自分が引き継いだ1年目は全国優勝させてもらったので、次は新たなチャレンジをしなきゃいけないということで取り組んだのが去年。それで、インターハイ優勝と、あれだけ強い流経を3回倒したという実績になった。
攻撃的な部分に関してはそれを継承しながら、当然のことながら負けて良しというチームは作りたくないので、守備が必要であればテコ入れをして守備的なチームを作り、堅守速攻。去年の京都橘のような戦い方も1つ視野に入れながら、しっかり守ってしっかり攻めるということも当然できなきゃいけない。こだわってないですよ僕は。ただ攻撃は好きだし、攻撃の練習ばっかりですうちは(笑)。
守備はいつでもできると僕は思ってるので。このチームが夏を超えて、全国的にどの位置づけかということが見えてくれば、その方向にシフトしていく。今はリーグ戦とか練習とかを見ながら、チームのベストバランス、戦い方を見極めているところ。選手たちの特徴を生かす戦い方をするというのは変わらないから。そして心の底では攻撃が好きだから(笑)、攻撃にはこだわりたい。攻撃の考えが10あって、8成功できたのが去年。今年の子たちは、攻撃は10あったら、1か2しか成功しない。それを、3、4、5にする作業を今はしている。今、少しずつ良くなっている。春の戦い方…この子たちは国際大会で3位になったんだけど、ある意味、切り替えゲームと攻防の激しいゲームをやったときは勝てる、それが見えた。ゆっくり丁寧に、慌てず騒がずやろうかなと思っている。
―攻撃のフォーメーションは?
4バックと3バックを併用してきたのが去年。今年はまだ見通しが立たない。4バックでやるほどの力量はないかなと思っているんだけど…。サイドのアタッカーをちょっと前に出していきたいという戦術を僕は考えているので、そういう意味では4バックでやると今年は難しいから、間違いなく3バックがベースになるとは思う。その中でも、1ボランチでやりたいと思っていて。攻撃に人数を多くかけたい。3枚のオフェンシブを並べて、1ボランチ。去年が2センター、2ボランチのボックスで守っていたと考えれば、今回は3枚のディフェンスと1ボランチ。守る人数は変わらず、4枚でどう守るか。バランスをどう整えるか。最終的には2ボランチにしていくのかなあとか、4バックでしっかり守りながら4-1-4-1、4-3-3の変形にしていくのかなあとか…今突き詰めているところ。
―ご自身が現役のころから、攻撃好き、ですよね(笑)。
攻撃の選手でしたからね(笑)。守備はいっさいしなかった(笑)。「点取ればいいでしょ」って思ってた選手だったので(笑)。
現代サッカーは攻守において関わるのが当たり前という中、恩師の布先生も、走ること、戦うこと、守備を全員がいとわずやること、献身性を持ってやることというのが教えだったし、今のチームのコンセプトでもあるし…。そこは大事だと思ってますよ僕もさすがに。だけどやはり、自分が攻撃権を持って、アイデアを持ってこうしたい、ああしたいということがあっても、かつては制約がたくさんあったんだ。勝つために。お前はこうしとけばいい、って。役割をそぎ落とされてシンプルに、徹底してこれだけやりなさいというような。自分の役割を遂行して、チームとして勝っていくというスタイル。しっかり守って、勝つ確率をどう高めるかということを布先生は考えておられた。そういう意味では自分は…つまんなかったですよやはり(笑)、攻撃の選手としてやりたいことをできるほどの力もなかったし、やりたくないことを求められたし。
今となっては、それは当然のことだと理解できるけど、やっぱり、攻めて点を取るということは凄く大事だし、守って1-0で勝つというイタリア的な考え方というのは、今はちょっと苦しさを感じている。実際、2年前はそういうチーム作りをせざるを得なかったが、やはり最後の最後、準決勝で、ロスタイムで流経に同点に追いつかれて、PKで負けた。1-0でリードしてたんだけど…。やはり、攻め倒すくらいの力を持ってないと本物の王者にはなれないと思ったし、次の自分のチャレンジとか、うちがどういう方向性に行くかを考えた時には、やはり現代サッカーのトレンドに合った形で、さらにその質を上げることを目指さないと。去年はそれが少し成功したので、良いものは残しながらやっていきたい。市船がどう変化して行かなきゃいけないか、勝つためにどのようにやっていくかが大事。
―市船はご自身の母校でもあるし、愛情がありますよね。
愛情というか、責任。この子たち全員、後輩になるわけだし、市船の選手としてこうあってほしいという強い思いを持ってる。市船が強いからみんな母校に足が向くし目が向くし、誇りに思うわけだから。弱くなったらみんな、市船だってことに対しての誇りを失っていく。
我々、卒業生やOBからやっぱり、エネルギーをもらってるんだ。いろんな世界で活躍してくれているし、プロの選手たちもこれまで70名くらいいるし…だから我々も与えないと。我々の活躍によって、OBたちも誇りを感じてくれるんだから、やはり、愛情というより、責任なんです。
―ご自身が現役のときは、体調を崩して決勝ではプレイできなかった悔しい思い出もありますよね…。
それでも、今でも、熱い思いでサッカーに関わっている。監督にとって、サッカーとは、どんな存在ですか?
良く聞かれます(笑)。何だろうな、って良く考えるけど…。僕は、もう、指導者になりたいってずっと思ってた。自分が高校のときにいろいろ考えてたし、もっとこうしたいとか、もっとこうすればとか。それを表現できるのは指導者でしかないし、選手はやはり使われてなんぼだということも理解できたし。
それと、サッカーがどうのこうのというよりは、職業選択の中で一番自分に合ってるものは何かって考えた。働くってことは社会貢献ってことを考えたときに、自分の場合はサッカー指導するってことが、一番世の中に貢献できることだろうと(笑)。たとえば一流商社に勤めてお金を稼ごうが、それは僕じゃなくてもできる。自分じゃなきゃできない仕事って何かなって。他の人間より少し、サッカーのことを考えていたんだ(笑)。サッカーは、自分が世の中に貢献できる、唯一の職業。僕にとってのサッカーとは、そういうもの。
―サッカーを始めたきっかけは?
えー、きっかけ?うーん、みんなやってたからじゃないのかな(笑)。
親に、やりたいって言ったみたいですけどね、幼稚園生のころ。
―小さなころからサッカーに惹かれていたんですね。そんな監督が考える、サッカーの面白さ、醍醐味とは?
いろいろなサッカーを見て来たけど、僕は高校サッカーに魅力を感じている一人なんです。日本のサッカー文化というのは、やはり高校サッカーの賜物だと思っているから。高校サッカーの指導者の方々が、日本のサッカーを盛り上げて来た。高校サッカーは、青春を追及してるところに面白味があるし、やはり大舞台…国立のピッチを、とか、選手権を、って目指す姿勢こそが、泥臭さとか頑張りを引き出してる。クラブではない良さが高校サッカーにあると思う。
競技としては、僕は、サッカーの一番の面白さって、将棋と同じだと思ってるんだよね。どうやって先手を取るかとか、どうなるか分からない面白さがある。場合によってはどうにでもなるし、ある程度、想像のスポーツ。想像性を持ってすれば、力の差がそのまま得点差に出る競技ではないので、いくらでも方法論がある。その方法論をどう駆使して相手を上回るか、優位に立つかという面白さ。指導者となったときには、戦術とか意図を選手に伝えてトレーニングして、それを選手がちゃんと遂行し、相手を上回って勝つことの喜びは大きい。単にうまい子たちが揃っていれば強いわけではなく、そこには知的要素がたくさん入ってくる。その知的なところ、戦略的なところを含めて、非常に面白いスポーツだよ。
―将棋というたとえは分かりやすいですよね。ほんとに、相手の出方にもよって、数限りない形、対応がある。
そうです。ほんとに、正解がないからね。何をしたって正解なんだし。勝つためのアプローチの仕方は何千、何万とあるんだ。それをどうやって、この選手で、このチームで、この相手に対して…てことを必死に考えて、はめこんでいく。それを選手が表現してくれたときは、凄く喜びを感じるよ。そこに人間が関わるというところに難しさがあるし…機械じゃないし、駒じゃないしね、彼らは。だから思い通り動くわけじゃない。日々の生活、トレーニングへの取り組み、姿勢などを見て、「ああ、この子はこうなるな…」って思っても、悪い意味で期待を裏切られちゃう子もたくさんいるし…いい意味でこちらの予想を上回る子もいるし。そういうことまで勝負に関わってくることを考えると、全く予測のつかないスポーツ。だけど必死に予測してやる、その矛盾が面白いのかな。
―選手にもいろいろな性格の子がいますよね。
良いサッカー選手になるためには、どんな性格が向いていると考えますか?
性格ねえ…あのねえ、結構わがままな子が多いですよ(笑)。いい選手の条件は、わがまま(笑)。
自我を通す。その自我と、周りの意見を調和させるというか、バランスとって聞き入れながら、どうやって自分を大人にしていくか。最終的にはやはりわがままじゃ無理だからね。でも、高校生年代だと、最初わがままな選手というのが意外に伸びていくかな。あとは、スペシャルなものを持っている子。サッカーというのはいろいろな要素があるんだけど、これだけは誰にも負けない!という武器を持っている子は強い。
―高校生って多感で難しい年代ですが、監督が指導上心がけていることは。
僕は、全部本音でぶつけるんです。かっこもつけないし、探り合いも嫌いだし、言葉の駆け引きも嫌いなので、基本的には直球勝負。ただ、そこに愛がないと、感情をぶつけるだけになってしまうから、自分がどういう感情であなたにこの話をしているかという、理由、理屈も説明してあげないとね。今の子は特に、納得しないと動かないから(笑)。
「何で、よく分かんねえ、どうして?」ってふてくされたときにはやはり、「何だ、あいつ」ってなっちゃうんでね。「何考えてるか分かんない」とか。だから僕はいつも直球勝負。突き放すこともあるんだけど、なぜそうやって突き放したのか?ってことは、どこかでフォローアップして話をするようにしているし。あまりにも現実をぶつけられすぎちゃって、しゅんとなる子もいるけど、しゅんとなったらそこまでだよ!って言う。結構、現実を見せますよ(笑)。夢だけは追わせない。現実をちゃんと見せてあげて、「それでもやりますか」って。
―結構、怒りますか?怒鳴ったり?
ははは(笑)。淡々と言うことも大事だし、感情を相手に伝えることも大事だし…。言葉は文字ではないので、そこにどうやって感情を乗せるかは凄く大事。ただの恐怖政治をしくことは、僕はしたくない。ただ、厳しさは必ず持ってなけりゃいけないと。だから、怒る、怒鳴るってことも、「(朝岡監督は)するよ」って、彼らは言うと思いますよ(笑)。
淡々と、粛々と伝えてても、伝わらない時はあるので。やっぱそういうときは、本気でぶつけていく。
―ところで、ボールを持たない練習、たとえば走り込み、筋トレ、などは、どれくらいあるのでしょうか?
どんなメニューが?
うちは、フィジコ(フィジカル・コーチ)がいるんです。前はいなかったけど、やはり体に目を向ける機会も必要だと。そういう意味では、フィジコがステップワークだとか、持久的能力を上げるメニューを組んでやってくれている。オフシーズンは、持久力のために有酸素運動、960mを10セットとか。タイム設定とインターバルを決めてやって、部員たちは死ぬ思い(笑)。4周ごとのタイム設定をして、トータル何分何秒で入るとかいうことを決めてね。
冬場は、そのように筋パワーと持久力を高めるトレーニング。シーズンに入ったら毎週試合があるので、ステップワークなど、特にアジリティとかクイックネスの部分のトレーニングを、ボールを使わないでやっている。それもフィジコにまかせている。
―監督独自の練習メニューなどはありますか?
…あまり言いたくないんだけどね(笑)、僕、かなり、緻密だと思う。どういうシュチュエーションになるかとか、どういうゲームになるかとか、この子はどういうことが必要かってことを考えてメニューを組むので。だから、その想定通りにゲームが展開することが、自分で言うのも何だけど、結構あるんです(笑)。練習とゲームをいかに近づけるかということを考えたトレーニング。僕独自の、厳しいメニューがあるとか、そういうことは特にないけど。毎週試合があるから、その試合にいかにリンクした形で、ゲーム環境、トレーニング環境を作れるかということで1週間が終わる。試合にすんなり入れるように、公式戦とトレーニングのリンクの仕方、これが、自分が凄く意識していること。
よく、昔は、4色とか5色使って、色別でパス回しとか、判断力と見る力を養うトレーニングとか、そういうことにこだわってやっていた時期もあったんだけど…。今は高校生だし、トップチームは戦術的な練習が多いから。自分の想像とゲームが違う展開にならないような練習をしているんだ(笑)。だから、練習でやったことが実戦で無意味、なんてことは、うちはないの。
―朝岡監督の指導法を学びたい方々、全国の指導者の方々へ、アドバイスやメッセージをお願いします。
メッセージねえ…。練習を見に来てください、かな(笑)。見に来て感じてください。物事はすべてセンスだと思っているから、感じる人もいるし、感じない人も…。やはり、見る力、読み取る力、感じ取る力がなければ、何を言ったところでだめだしね。選手も同じ。その感性をどうやって磨くかということを僕は考えているので、やはり感性を大事にしてほしいかな。指導者も選手も。正解は人それぞれ、方法論が違うので、何が正しいというのもないし。僕の真似をしても勝てるわけでもないし。僕だって、外からどう言われるか分からないし、「あんなんじゃだめだ」って言われることだって、ある。だから、ぜひ見に来て感じてくださいということくらいしか、言えないかな。
―見に来ていいんですね!
(笑)、結構見に来ますよ。大会前とかを除けば。
―ずばり、今季の目標は。
最後は勝って終わりたいということ。そのために1年間やっているから。インターハイも、プレミアも、途中経過。やはり、最後の最後に向けて、この子たちをどう成長させてどう勝つかってことを考え続ける。勝つために今年もやるということは変わらない。
―監督の今後、ご自身の最終目標は?
もっといい指導者になりたいな。じゃあ、いい指導者って何かって考えると、どこでも指導できる人間だと思う。どのカテゴリーでも、どのレベルでもどの年代でも、その場面にいる子供たちに一番フィットする形で指導して、その子たちの伸びしろを最大限に作ってあげられる指導者。自分が環境を選ぶことは残念ながらできないし、また違うステージで指導できる機会があるのか、それは分からないが、とにかく自分の指導力を上げる。弱いチームになったらとたんにやる気をなくして、指導を放棄するという人もいる、やらざるを得ない環境だからやっているというような…。
でも自分は、もっとレベルの低い学校に行ったからといって、やる気をなくしてしまいたくはない。どんな環境においてもちゃんと指導して、ちゃんと子供たちの良さを伸ばしてあげられる指導者になりたい。

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