『バドミントンの基本を学ぼう』では、バドミントンに興味がある方や、始めたばかりのプレイヤーに必要な知識・基礎技術を紹介しています。監修に、淑徳巣鴨中学高等学校バドミントン部総監督の関根忠氏を迎え、初心者の方が身につけておきたいバドミントンの基本をまとめました。用具の選び方がわからない、シャトルが上手く飛ばない、正しいフォームで打てているか分からない等の疑問や不安を解決出来る『バドミントンの基本を学ぼう』をご活用ください。
監修:関根 忠
常に新しい方法を取りいれた独自のスタイルは、指導者講習会やバドミントン・マガジンで練習方法が公開されるなど、全国の指導者から多大な注目を集めている。特に、初心者の指導術に定評があり、毎年行われる淑徳巣鴨主催の城北オープンには1,000名を超える選手・指導者が参加し、バドミントン競技の普及に大きく貢献している。
関根忠が教える用具選びのポイント
- ラケット
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- 私は長年ヨネックスのラケットを愛用しています。素材・空気抵抗・振り易さ・スイートスポット(弾く範囲)の広さなど、バランス良くまとまっています。
他社からも様々なラケットが出ていますので、お店で見てみると良いでしょう。 - 自分に合ったグリップの太さ、重さ、そして歪みがなくバランスが良いものを選びましょう。お店に行き実際にラケットを回してみて手になじむか確認が必要です。その上で店員さんに相談することが最善の方法です。
- ラケットは何年も使っていると弾きが悪くなり無駄な力が掛かってしまいます。出来れば定期的に新しいものに買い替えると良いでしょう。また、ガットは硬く張りすぎないように注意しましょう。
グリップの素材も重要で、汗による滑りを軽減させるものを張り付けると良いです。悩みがある場合はショップの店員さんに相談してみましょう。
- 私は長年ヨネックスのラケットを愛用しています。素材・空気抵抗・振り易さ・スイートスポット(弾く範囲)の広さなど、バランス良くまとまっています。
- シューズ
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- 私が試合に使用するシューズはミズノを愛用しています。インソールを自分に合った仕様に調整出来るのでオススメです。
- ソックスの上から何種類かシューズを履いてみて、自分に合ったシューズを選びましょう。指先が曲がってしまったり縮んでいると駄目です。また隙間が多く指が動いてしまうのも良くありません。
- シューズは前後からつぶした時に、つま先で折れることが大切です。シューズの真ん中で折れるものは適していません。インナーには衝撃吸収や瞬発力を引き出すものもあるのでアドバイザーに相談してみましょう。
ちなみにシューズの寿命は3か月とも言われています。3年以上履いていませんか?
- シャトル
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- ヨネックスのニューオフィシャルがノック用のシャトルとして長く使えますが、予算に応じて購入しましょう。ヨネックスのトーナメントは世界一のシャトルだと思います。
- 値段は安く、飛び方がぶれないシャトルを選びましょう。腰がつぶれないことも大切です。
- ガチョウの風切羽は左右2枚しか獲れません。台には16枚の羽根を付けてあります。シャトルには右回りと左回りがあり、真っ直ぐ打っても回転するため10cmは横移動すると言われています。温度や湿度で飛び方が変化するため、1・2番は夏に、4・5番は冬に使用します。
バドミントンの基本
「特撮 バドミントンの基本が良く解る」DVDをご覧ください。3カ月で上達します。
このDVDはノックマシーンを使用して多方向から何台ものカメラで撮影しており、自分の視線でもシャトルが確認できるように撮影しました。構え方・グリップ・足の入れ替え・シャトル拾い・素振りの原理・クリアー・カット・ドロップ・ドライブ・スマッシュ・ハイバックの原理・ヘアピンその他、解り易く解説してあります。
是非一度ご覧ください。
バドミントンの基本姿勢とグリップ
※画像クリックで拡大画像がご覧になれます。
バドミントンのストローク
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アンダーハンドストローク
シングルスゲームの始まり、ロングハイサービスやショートサービス、基本の打ち出しに使います。
また、相手を後方に追いやるロブやレシーブにも使用します。
【前】
【横】
オーバーヘッドストローク
バドミントンの基本ストロークになります。相手を後ろに追いやるクリアー、前に落とすカット・ドロップ、さらに攻撃を仕掛けるスマッシュ・プッシュに使用します。
【前】
【横】
フォアハンドストローク
フォアからドライブで相手を追い詰めたり、ダブルスでフォア側から真ん中へ打つときに使います。また、攻撃レシーブ・守備レシーブ、ショートサービスにも使用します。
【前】
【横】
バックハンドストローク
フォアハンドと同様にレシーブやショートサービスに使用します。
【後】
【横】
各ショットの説明
サービス(サーブ)
ラリーを始める最初のショット。下記のルールがあり、違反した場合はフォルト(反則)を取られ、相手に1点が入ってしまう。
- 最初にコルク部分を打たないといけない。
- 打つ瞬間、シャトルは腰より下でないといけない。
- ラケットのシャフトは下向きでなければいけない。
- 打つ選手、受ける選手が姿勢を整えた後は、サービスの開始を遅らせてはいけない。
- サービスの動作を始めてから、シャトルを打ち終わるまで、打つ選手と受ける選手の両足の一部分は、構えた位置から離れてはいけない。
- 打つ選手、受ける選手ともにラインを踏んだり、越えたりしてはいけない。
~ショートサービス(ショートサーブ)~
ネットをギリギリ越えるように狙い、ショートサービスライン付近に落とすショット。相手に球をあげさせ攻撃をしやすくするため、ダブルスで使用されることが多い。しかし、ネットから高く浮いてしまうと、早い攻撃を受けるリスクが高く、コースやタイミングなどの工夫が必要。ネットにかけてしまった場合、打ち直しはできず、相手の得点となる。
~ロングサービス(ロングサーブ)~
ロングサービスライン付近を狙い、高く打ち上げるショット。
相手をコートの後ろまで下げさせることが狙いで、主にシングルスで使用されることが多い。
クリアー
自分がコートの奥にいる時に、相手のコート奥へ打つショット。
~ハイクリアー~
高い軌道で打ち上げることで相手を動かし、コート奥に追い込むもしくは滞空時間を稼ぎ、自身の体勢を整えるために打つショット。
~ドリブンクリアー~
低い軌道で相手の顎を上げ、体制を崩すために用いられることが多いショット。しかし、滞空時間が短いので、注意をしないとカウンターを浴びるリスクがある。
カット
コート奥からネット前に落とすショット。シャトルの側面を擦るように切って打つため、スイングが速く相手にショットを読まれにくいが、ドロップと比較すると球足が伸びるので、相手からの返球も早くなる。
また、カットを打つラケットの面と逆の面でシャトルを外側に切って打つリバースカットがある。
ドロップ
コート奥からネット前に落とすショット。シャトルに対して真っ直ぐラケット面を当てて打つため、スイングを遅くする必要がある。自分の体制を整えたい時につなぎとして使ったり、スマッシュを待っている相手にフェイントとして使ったりする。
ドライブ
シャトルを床と平行してネットすれすれで飛ばすスピードの速いショット。ダブルスで使用されることが多く、相手に攻撃をさせないため、また自分達が攻撃をするために重要となる。
スマッシュ
攻撃の代表的なショット。高い打点から相手のコートに突き刺すように打ち込む。より高い打点から角度をつけるため、男子選手の多くはジャンプしながら打つジャンピングスマッシュを使用することが多く、近年では取り入れる女子選手も増えてきている。世界最速スマッシュの初速は493km/hと言われており、世界トップ選手の平均は400km/hで迫力のあるショットである。
プッシュ
ネット前で浮いた球を打ち込むショット。車のワイパーのようにラケットを使い打つ、ワイパーショットというプッシュもある。
ヘアピン
ネット前から相手のネット前に落とすショット。高い位置からスピンをかけたり、低い位置からクロスに打ったりする。ネットに絡ませるよう打つことで、相手が返球しづらくなり、ミスを誘うことができる。
ロビング(ロブ)
ネット前に落とされた球を相手のコート奥まで返すショット。自身の体制を整えるためや相手が強打を打ちにくくするために高くコート奥まで打ち上げるものや相手の体制を崩すために早く低い弾道で打つものがある。
練習前の運動方法
一般的
- 膝の屈伸
- 伸脚
- 前後屈
- アキレス健伸ばし
- 太もも伸ばし
- 手首回し
- 足首回し
- 肩のストレッチ
工夫した運動
- 股関節回し 前、後ろ、左右10回
- 肩甲骨回し 肩甲骨をつけるようにしながら回してみよう。
運動前にはあまり静的ストレッチはしません、練習が終わった後の静的ストレッチは有効です。
動的ストレッチはウォーミングアップに有効です。
※丹無道 (タンムドウ) 体の気を全身に回すヨガも効果があります。