※こちらの内容は2018年4月1日付のルールに基づいて掲載しております。
コートのサイズ
ソフトテニスの試合は横10.97m×縦23.77mの長方形の形をしたコートで行なわれる。
また、コートの中にはサーブに関するライン3種が(サービスライン、サービスセンターライン、サービスサイドライン)引かれている。ラインの色は原則として白で引くことが定められている。
ネット
ソフトテニスのコートの中央には、12.80mの間隔で離した両ポストに規定のネット(横12.65m、縦1.07m)が張られている。
ソフトテニスのネットは原則として黒色の物、網目が縦横3.5cm以内の物を使用することが義務付けられている。
コートの種類
ソフトテニスのコートには、表面の堅いハードコート(アスファルトに合成樹脂をコーティングしたもの)、足腰への負担が少ないオムニコート(人工芝)、クレーコート(土)、体育館などの室内コートの4種類がある。
ボールについて
ソフトテニスの試合では、直径6.6cm、重さ30g以上31g以下と定められたボール(原則白色の物)を使用する。
なお、ボールの空気は抜けることがあるので、試合前には規定通りの状態になっているか、ボールをバウンドさせて空気のチェックを行なう。
ボールのチェック方法
試合が行なわれるコートで1.5mの高さからボールを落とし、バウンドしたボールの高さが70cm~80cmの範囲であれば使用出来る。
ラケットについて
ソフトテニスで使用するラケットは日本ソフトテニス連盟の公認マークが張られているラケットであれば、問題なく試合で使用することが出来る。
※こちらの内容は2018年4月1日付のルールに基づいて掲載しております。
試合(マッチ)の規定
ソフトテニスにはダブルスとシングルスの2種類の試合方式がある。
一般的には7ゲームマッチ、もしくは9ゲームマッチで試合は行なわれ、1ゲームにつき、4ポイントを先取したチームがそのゲームを獲得、ゲームの過半数を獲得したチームが(7ゲームマッチの場合4ゲーム)試合に勝利することになる。
※試合の最終ゲームは特別ルールとして、7ポイントを先取したチームが最終ゲームを獲得することが出来る。
デュース
ゲームの中でポイントが3-3で並ぶ場合デュースとなり、それ以降は2点差がつくまでゲームを続ける。
最終ゲームにおいてはポイントが6-6に並んだ場合デュースとなり、他ゲーム同様にどちらかが2点連続でポイントを獲得するまで、ゲームを続けることになる。
得点と失点
ソフトテニスでは、相手に打たれたボールをワンバウンド以内で相手のコート内(インコート)に打ち返せないと、自分の失点になる。
例えワンバウンド以内に打ち返せたとしても、ネットを越えなかった場合や、相手コートの外(アウトコート)にボールが落ちた場合も同様に、失点扱いになる。
なお、ボールがコートに引かれているラインに少しでも触れていれば、コート内(インコート)に落ちたと判断される。
ポイント・カウントのコール
ポイントとゲームカウントは正審がサービス側からスコアをコールする。
ポイントカウントの誤りに関してはそのゲームの中で訂正を行ない、ゲームカウントの誤りに関してはその試合の中で訂正を行なう。
タイム
選手の怪我により、すぐに試合を再開することが難しいと正審が認めた場合、プレイ中にタイムが設けられる。その際のタイム時間は5分以内となり、その試合中にタイムが認められるのは1人2回までとなる。
また、何らかの妨害や選手から正審に質問があった時なども、正審が認めた場合はタイムが設けられる。
タイム開始時は「タイム」、プレイ再開時は「ノータイム」と正審がコールを行なう。
棄権と失格
なんらかの理由により試合に参加することが出来ない場合や、怪我などで試合を続行することが難しい場合、選手は試合を棄権することが出来る。
また、アンパイヤーの判定に異議を申し立てたり、スポーツマンシップに反するアンフェアな行動を取ると、選手には警告が与えられる。1試合につき警告3回を受けると選手は失格となり、相手チームの勝ちとなる。
※こちらの内容は2018年4月1日付のルールに基づいて掲載しております。
審判(アンパイヤーについて)
ソフトテニスにおけるアンパイヤーの構成は正審1名、副審1名(大会によって線審が追加される)が原則となっている。アンパイヤーはソフトテニスのルールに従って試合の進行を行ない、公正に判定を下さなければならない。
正審と副審には判定区分が設けられており、試合中はそれぞれが担当している区分の判定を行なう。
アンパイヤーの役割
正審・・・審判台に座り、試合進行のコールを行なう。試合の採点票の記録をつける。
副審・・・担当するエリア内の判定、正審の補佐を行なう。
アンパイヤーの判定区分
正審が担当する判定区分(赤いライン)
副審が担当する判定区分(青いライン)
アンパイヤーの服装
アンパイヤーの服装については大会側の指定がなければ、ソフトテニスにおいて通常使用されるものを着用することになっている。
試合の開始方法
アンパイヤーは選手よりも早く試合会場に集合し、試合の準備を整えておく。
試合開始までの流れ(7ゲームマッチ、ダブルスの場合)
試合前 | アンパイヤーは、その試合の前に両チーム選手が揃っているかを確認する。 |
---|---|
あいさつ | 試合開始時間になったらアンパイヤー2名はネットを挟んで立つ。 |
トス | あいさつの後にトスを行ない、試合のサービス権、サイドを決める。 |
試合前 練習 |
両チームの選手はトスにより決まったサイドで試合前の練習を行なう。 |
試合開始 | 正審が「レディ」とコールし、両チームの選手を試合開始の位置につくよう促す。 また、正審は「サービスサイド○○(チーム名)△△・□□(選手名)、レシーブサイド○○(チーム名)△△・□□(選手名)7ゲームマッチ、プレイボール」とコールして試合を開始する。 |
試合開始 |
※こちらの内容は2018年4月1日付のルールに基づいて掲載しております。
サービスのルールと順序
ソフトテニスにおいて各ポイントの一番最初に行なわれるプレイがサービスである。サービス権は一度に2回与えられ、ファーストサーブが失敗した場合(ボールがネットを越えない、サービスコートにボールが入らないなど)はセカンドサーブを打つことが出来る。
サーブを打つ場合は、対角線上の相手のサービスコートの中にサーブを打ち込まなければいけない。
サーブの順序
A選手とB選手は2ポイントずつ交代でサーブを打つ。
次のゲームでは対戦チームのC選手とD選手が同様に、2ポイントずつ交代でサーブを行なう。
フォルト
ファーストサーブが外れた場合(ボールがネットを越えない、サービスコートにボールが入らないなど)をフォールトと言う。セカンドサーブもフォールトになるとダブルフォールトとなり、サーブを打つ選手の失点扱いになる。(相手選手のポイントとなる)
フォールトと判断される状況
- サーブのボールが味方の選手や、審判台、アンパイヤーにあたってしまうとフォールトになる。
- サーブを打つ際にベースラインを踏んだりするとフットフォールトになる。
- サーブを打つために上げたトスを打たないとフォールトになる。 etc.
レット
サーブのボールがネットやネットポストにあたっても、そのまま相手のサービスコートに入ればレットと判断される。レットの場合はサーブをやり直すことが出来る。
レシーブのルールと順序
相手のサーブがサービスコートに入った場合、レシーバーはワンバウンドした後、ツーバウンドする前に打ち返さなければならない。なお、明らかにサービスコートに入らないサーブに関しては返球する必要はない。
レシーブの順序
左右のコートを担当する2人が交互にレシーブを行なう。(A選手が最初にレシーブをしたら、次はB選手がレシーブをする)レシーブする順番はそのゲーム内では変えることは出来ない。
レシーブの失ポイント
レシーブしたボールが相手コート内に入らなかったり、ネットを越えなかった時は、レシーバーの失点になる。また、相手のサーブが直接レシーバーやラケット、ウェアに触れたりすると「ダイレクト」の反則となり、レシーバー側の失点になる。
サービス・レシーブのチェンジ/サイドのチェンジ
サーブとレシーブは1つのゲームが終わるごとに相手チームと交代をしながら試合を行なう。
サイドチェンジは奇数のゲームが終わった後にサイドチェンジを行なう。
ファイナルゲーム
ファイナルゲームでは2ポイントごとにサーブ権を相手チームと交代しながら試合を行なう。
また、サイドチェンジはファイナルゲームの2ポイント終了後、それ以降は4ポイント終了ごとにチェンジを行なう。
※こちらの内容は2018年4月1日付のルールに基づいて掲載しております。
プレイ中に起こる失ポイント
サーブ、レシーブ時を除き、プレイ中に起こる失点シーン
- 自分の打ったボールがネットを越えなかった時
- 自分の打ったボールが相手コートに入らなかった時(ボールがラインに少しでも触れていたらインの判定)
- 2回以上のバウンドしたボールを打った時
- 打ったボールが相手選手の身体、ウェアに触れた時
- ネット、ネットポストにラケットや選手の身体、ウェアが触れた時
- 審判台、アンパイヤーにラケット、選手の身体、ウェアが触れた時
- ボールがラケットに2回以上あたった時
- 手から離れたラケットでボールを打った時 etc.
ノーカウント
アンパイヤーが間違った判定を下し、プレイに影響を及ぼす場合は一連のプレイはノーカウントとなる。
その際はサーブがレットの時以外、ファーストサーブからやり直すこととなる。