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トップ指導者&選手特集

福岡大学附属大濠高等学校 バスケットボール部
中田 嵩基/土家 大輝選手 インタビュー<後編>

トップ指導者&選手特集65回目では前回に引き続き、福岡大学附属大濠高等学校バスケットボール部中田嵩基選手と土家大輝選手のインタビューをお届けする。後編では8月にタイで開催されたFIBA U-18アジア選手権大会と、名古屋で開催されたインターハイについて、二人がそれぞれに経験した大会の感想や裏話などを語っていただいた。

取材日2018年9月8日

中田 嵩基選手インタビュー

―FIBA U-18アジア選手権大会お疲れ様でした。今年のチームはかなりディフェンスがアグレッシブだったなと試合を見ていて感じましたが、コーチからはどのような指示が出ていたのでしょうか?
コーチからは、今年のU-18代表メンバーをどうして僕らのように小さな選手を多く選出したのかという理由について話がありました。同じ世代に大きくて上手い選手たちがいるんですけれど、その中で敢えてこのメンバーで世界大会に挑んだ意図としては、日本が世界で勝つためにはやっぱり走れないと勝てないということが前提にあったみたいです。U-16代表の時もサイズは小さかったんですけれど、そのメンバーを多く引っ張ってきていただいたことも、チームケミストリーがあらわれてくる部分だったり、身長は10cmくらい小さくなったんですけれど、それでも走れて、更にディフェンスをアグレッシブに出来るメンバーを選んだと言われました。ディフェンスの指示に関しても日本としてはディフェンスからしつこく粘って相手のターンオーバーを誘う。そこから走って速い攻撃に繋げていくスタイルを展開していこうと話してもらったので、そのスタイルを体現出来た試合は多かったかなと思います。
―そうだったんですね。それでは逆にオフェンス面ではどんな指示が出ていましたか?
オフェンスとしては、ディフェンスを頑張ってブレイクを狙うということがまず一つあって、もちろんブレイクだけでは崩せないので、ブレイクが出た後のモーションオフェンスをしっかり突き詰めていくように指示がありました。オフェンスシステムは自分が中学校の時、初めて代表に参加した時からずっと続けてきたシステムなので、自分としてはやりやすかったです。少しずつ変化している部分もありましたけれど、このスタイルを突き詰めることで得点を重ねられたのではないかなと思います。結局、ずっと1対1で戦うとなると日本人は身長が小さい分、相手にタイミングを合わされてしまって、中よりも外からのシュートに偏ってしまいがちになります。だけど、敢えてボールを全員でシェアすることで、ディフェンスを動かし、スピードで崩してキックアウトからシュートまで持ち込める。このスタイルもどの試合でも表現することは出来たのかなと思います。
―代表チームには福岡第一高校を始め、ライバル校の選手が大勢いたと思いますが、練習中や試合での雰囲気は如何でしたか?
そうですね。コートから離れれば仲の良いチームだと思うので良い雰囲気で練習も出来ました。コートではお互いに嫌なことも言い合わないといけないですが「今のプレイはこうした方がいいよ」とか「ちゃんとやろう」とか言い合える関係が作れていたので、終始ピリッとしたムードで練習も出来ていたと思います。ゲーム中に関しても、お互いのプレイをずっと見てきていたし、対策してきたチームの選手なので、「ここにいるだろうな」とか「ああいうプレイするな」と動き方も読めましたし、やりやすい部分もあって、試合はとても楽しかったです。
―アジア選手権と同時期に日本ではインターハイが行なわれていましたが、気になりましたか?
代表のチームメイトも皆インターハイが気になっていました。ミーティング前に皆で集まってインターハイの結果を見たりしていて、コーチから「試合に集中するように」と注意されることもありました(笑)だけど自分たちにとってそれくらいインターハイは大事な大会ですし、試合には出られなくても自分のチームなので、ずっと気になっていました。自分としては、初戦の美濃加茂高校との試合が大事だなと思っていたので、そこはしっかり抜けてくれたので安心しました。
ただ開志国際高校とのゲームは、どういう展開になるのかなと思っていたんですけれど、非常に惜しいといえば惜しいゲームだったので、正直悔しかったですね。大輝が怪我をしてしまったので、万全な状態のプレイでは無かったと思うんですけれど、そんな状態でもしっかりチームを引っ張ってくれていて、その上で13点差のゲームだったので悔しかったです。本当はその状況でも勝ち切って上に進んで欲しかったんですけれど、その勝てなかった部分、足りなかった部分は代表で抜けていた3人が補える部分だと思うし、逆に3人が加わって強くならないといけないなと思います。3人が加わることでマイナスにならないように、プラスになるように、ここまで3年生を中心にチームを引っ張ってくれたので、そこに関して自分たちがプラスになれるようにやっていけば、これだけ底力もついているので、チームとして勝っていける、戦えるチームだなと思えたインターハイでした。

土家 大輝選手インタビュー

―インターハイは中田選手、横地選手、浅井選手の主力3名がいないチームでしたが、チームの雰囲気は如何でしたか?
代表に選ばれた3人がいないから練習の雰囲気が緩くなった、ということは全然ありませんでした。だけど実際に3人が抜けた分、普段の練習から後輩たちに自覚をさせるためにも意識的に強い言葉も掛けていかないといけないとは思っていました。でもそういう部分はキャプテンの山本がずっと変わらない姿勢でチームと強く向き合ってくれていたので、彼に凄く助けられていました。だから自分も山本に負けないように、しっかり言っていかないといけないなという雰囲気でした。
―どんな気持ちで大会に臨みましたか?
やっぱり3人がいない分、キャリアが劣る選手がスタートになるわけですし、去年から試合に出ていた選手も、スタートの中の3年生も自分だけだったので、そこは自分がしっかりとチームを引っ張っていくんだという意識で大会に臨みました。試合中もしっかりと声を出して、プラスに考えられるように後輩たちに声をかけたり、チームを勝たせられるように勝負所は絶対に自分がやるんだという意識を持って大会に向かえてはいたんですけれど、怪我をしてしまったので、そこは悔やまれるところです…
―開志国際戦も、右足の状態が悪い中でも試合に出てチームを引っ張っていましたね。
あの時怪我に関しては、ただの損傷と言われていたんですけど、片峯先生が知り合いの方に連絡してくださって、試合日の朝一で三重にある病院に連れて行ってもらったり、沢山の方に動いてもらって、支えてもらっていたので、開志国際戦は絶対に自分がチームを勝たせるんだという強い想いがあったので試合に出ていました。
―今はもう大丈夫ですか?
まだ完全復帰ではないですけれど、だいぶ痛みも減ってきたし、サポーターをすればなんとかプレイ出来る状態には治ってきています。
―土家選手はチームの絶対的な柱として、仲間からも片峯先生からも信頼されていたと思います。土家選手にとってこのインターハイはどんな大会でした?
やっぱり自分がやらないといけないなという気持ちが今大会は特に強かったです。自分たち3年生にとってはラストのインターハイでしたし、去年優勝もしていたので、大濠は勝ち切らないといけないなというプレッシャーや、3月に亡くなった田中先生(故田中國明氏)にも情けないプレイは見せられないというプレッシャーも感じていました。だけどそういう苦しい状況の中でも戦えた経験というか、自分的には色んなものを得て学ぶことが出来た大会だったと思います。取り組んでいかなければいけない課題も沢山見つかったので次に繋がる大会になったと思います。
―アジア選手権はYoutubeで配信されていましたが、土家選手は見られましたか?
キャプテンの山本と、ホテルとか移動中にずっと見ていました(笑)試合中、嵩基がスリーポイントを決めて逆転するシーンとかはこっちでも盛り上がっていました。嵩基の活躍に自分たちも良い刺激を受けていました。

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