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東海大学 バスケットボール部
大倉 颯太選手 インタビュー

第70回目となるトップ指導者&選手特集では、北陸学院高校在学中から人気実力ともにトップを走り続けてきた大倉颯太選手にインタビューを行なった。ルーキーイヤーながら第6節からチームのスターターに名を連ねると、堂々たるプレイで3年ぶり5回目のリーグ優勝に大きく貢献した大倉選手。彼はどんなことを想い、考えながら試合に出場していたのか、プライベートではまっていることまで、多岐にわたる質問に答えていただいた。

取材日2018年11月22日

―インカレを残している状況ではありますが、まずは今シーズンお疲れ様でした。そしてリーグ戦の優勝おめでとうございます。今の気持ちを聞かせください。
ありがとうございます。もちろんチームの目標は優勝でしたけれど、最初の方で2連敗をしてしまった時は「勝てるのかどうか、分からなくなった」と不安も感じていました。だけど、一試合一試合をこなしていく中でチームとして段々強くなっていくことが出来て、バスケットも変わりましたし、最後は成長した東海大として終わることが出来て良かったなと思っています。
―9月~11月という長い期間で多くの試合を戦わなくてはいけないリーグ戦は如何でしたか?
自分としては、1年目は身体を鍛えるためのトレーニングプログラムを組んでいたので、そのトレーニングと試合に出ることの両立が難しかったです。やっぱりプレイタイムがあればあるほど、身体へのダメージも大きくなるので、特に連戦の時とかは身体的にも気持ち的にも苦しい時が何度かありました。
―同じ相手と二度対戦するということについては如何でしたか?
僕ら学生のリーグ戦はBリーグとは違って同じ相手と戦うにしても少し日程があきます。だからこそ、その期間にお互い対策をし合うことで、上手くいかないことだったり、逆に上手くいく場面もあって、試合までの準備という部分が本当にあらわれるなと感じました。でもやっていて凄く楽しかったですし、自分たちが成長しなくてはいけない部分やチームの良くないところが見えたかなと思います。
―ポジションも今までと変わりポイントガードとしての出場でしたが、実際の試合では如何でしたか?
僕としてはポイントガードにコンバートしたという意識はあまりありませんでした。試合でも効率の良いゲーム運びをするために、僕と22番の笹倉選手(笹倉怜寿選手)の二人でお互いにポイントガードをする時、2番ポジションをする時という風に区別していましたし、その中で僕がポイントガードをする機会が少し多かったのかなと感じるくらいです。もちろん、そういう形で起用されることは最初から分かっていたので、練習の段階から1番ポジションになっても2番ポジションになっても直ぐに対応出来るように、チーム内でコミュニケーションを取りながら練習をしてきたので、試合でもその成果が出せたかなと思っています。
―今お名前も上がりましたが、同じガードポジションである笹倉選手は大倉選手にとってどんな存在ですか?
自分でも色んなことが出来る人で、とても頭の良いクレバーな選手だと思います。試合の流れや空気をコントロールして、自分でアタックする時はどんどん行くし、むしろ僕に自由にプレイさせてくれて、その分笹倉選手が泥臭いリバウンドやルーズボールのところでチームを支えてくれました。40分間冷静にプレイ出来る選手で、僕としても凄くやりやすいですし、チームにとって欠かせない存在だと思います。
―また、もう一人のガード寺嶋良選手はどんな存在ですか?
良さんはドリブルプッシュが凄く得意で、スピードに乗ってどんどん点数を取りにいく選手ですね。僕とはプレイスタイルが違うのですが、そういうプレイが出来る選手は多分大学バスケ界でも良さんが一番なんじゃないかなと思います。自分も練習中によくやられてしまいます(笑)それと、良さんがコートに立つとチームに勢いがつくというか、皆がハードに走ったり、ディフェンスの圧が上がっていくんです。僕にはまだチームを鼓舞する力が足りていないと思うので、背中で見せるというか、チームを引っ張れる良さんは凄いなと思っています。
―同学年の八村阿蓮選手とは既にホットラインが確立されているように見えましたが、八村選手はどんな選手ですか?
能力はもちろん高いですし、頭も良くて非常にクレバーです。僕としてはコミュニケーションを取りやすい選手だなと思っています。自分はコミュニケーションを多く取る方なので、よく「こうして欲しい」とか「今のはどうだった?」とか相手に意見を聞くんです。そういうコミュニケーションを取る中で阿蓮はアジャストする能力が凄く高いので、プレイ面でも凄くやりやすいです。それと、普段の練習から二人で組むことが多いので、ピックアンドロールだったり合わせのプレイなどもよく練習しています。そういう部分から、ホットラインと言っていただけるんじゃないかなと思います。
―ちょうどその八村選手と一緒に第6節からはスターターに選出され、以降は固定されるようになりましたね。初めてスターターに選ばれた時はどんな気持ちでしたか?
正直なところ、どこかのタイミングでスタートを任されるかなと感じていたので、いつ任されても大丈夫なように、気持ちの面でも準備はしていました。だけど、スタートに選ばれたからといって何か特別なことをするわけではなくて、今まで通りチームの中で与えられた役割をきちんとこなすことだけを考えていました。
―そうやって準備が出来ていたからこそ、スタートを任された試合でも、落ち着いてプレイされていたのですね。話は変わりますが、バスケット以外のことを聞いてみたいと思います。東海大シーガルスと言えばファミリーと表現されるくらい仲が良いイメージがありますが、大倉選手から見て東海大シーガルスはどんなチームですか?
東海は本当に全員が仲良くて、先輩たちもどんな時も気をつかってくれますし、コミュニケーションを取ることも他のチームに比べて多いんじゃないかなと思います。普通は先輩よりも同級生と喋る時間が多くなると思うのですが、東海では先輩とも同じくらいコミュニケーションを取りますし、上下関係も厳しくなくて凄く良い環境だなと思っています。
―ファミリーの中心にいる陸川先生はどんな存在ですか?
陸さんは本当に人間の鏡みたいな人です。もはや神様みたいな存在で、僕たちが調子を崩して落ち込んでいる時は、全員が顔を上げられるようにバックアップしてくれるし、逆に調子が良い時も過信は良くないと言って僕たちの気持ちを引き締めてくれます。そうやって常にチームが良い方向へ向かっていけるように指揮してくれる、チームを引っ張ってくれる存在です。
―大学生活に関してはどうですか?高校と違いかなり時間が自由になったと思いますが、何か最近はまっている趣味などはありますか?
それが趣味とかはあまりないんですよね。自分はあまり積極的に外に出ていくタイプではないので、オフの日は家にいてのんびり過ごすことが多いです。ただ、家事は割と好きな方なので、家にいて気づいたら掃除とか家事をしているという感じです…
―家事ですか!?
でも、外に遊びに行かないから、そうなっているんだと思います(笑)
―それでも凄いですね。家事って結構苦手な子が多いのではないですか?
苦手というより、皆は他にやることがあるからやらないだけで、僕みたいにやることがない人はやりますよ。
―そんな自虐的なことを言わないでください(笑)大倉選手の新たな一面が見えた瞬間ですね。ところで、高校生の時にインタビューした時は「モテません」と仰っていましたが、大学生になってそのあたりの変化はありましたか?
いやいやいや、全然変わらないですよ!大学生になったら変わるのかな、という希望は少しありましたけれど、競技スポーツ学科には女の子も少ないですし、全然モテません…。高校の時と変わらないです。
―そうなんですか!?本人が気づかないだけで相当モテていると思いますけれど…
では、バスケット部の中で一番人気のある選手は誰だと思いますか?
そうですね。誰が一番モテるのかは分からないですが、3年生の先輩たちはとても明るくて、普段の生活を見ていても女の子の友達も多いので、男女ともに人気があるだろうなと思います。
―ちなみに大倉選手がもし女の子だったらどの選手と付き合いたいですか?
僕が女の子だったら、3年生の春日恒太郎さんが良いと思います。皆優しくて良い人ですけれど、春日さんは凄く面白くて面倒見が良いので、付き合うのであれば春日さんが良いですね。
―大倉選手推しメンの春日恒太郎選手、要チェックですね!また大倉選手は甘い食べ物が好きだと聞きましたが、最近はまっているお菓子はありますか?
東海大学前駅と大学の間くらいに「湘南くれーぷ」というクレープ屋さんがあるのですが、そこに週に一回のペースで通っています。そこのクレープが美味しいです。
―それはかなりの頻度で通っているんですね(笑)どのメニューがお気に入りなんですか?
湘南くれーぷはメニューが凄く豊富なお店として有名で、多分200種類くらいのメニューがあるのですが、僕はキャラメルバナナホイップの一択です。かなり通っていますけれど実はそのメニューしか食べたことがありません。
―それならば4年間通い続けて全メニューを制覇することも出来そうですが、
いや、僕は違うんですよ。あまり冒険しないタイプで、一度美味しいと思った物を食べ続けたい人間なんです。食べ過ぎているせいか、「いつものやつをお願いします」と言えばお店の方にも通じるくらいになってきました(笑)ちなみに昨日も行って食べました。
―それはお店の人からしても嬉しいお客さんですね(笑)話をバスケに戻しますが、来月に学生日本一を決めるインカレがありますね。インカレに向けての意気込みを聞かせて下さい。
そうですね。東海大はチャンピオンにならなきゃいけないチームだという自覚もありますし、チャンピオンになれるチームだということを、僕たちはリーグを戦う中で証明してきたつもりです。今はまだ陸さんが思い描いているチーム、自分たちが当初目標にしてきたチームになれているわけではありませんが、100%の完成度でプレイすることが出来れば自然と優勝も近づいてくると思っています。そのためにも、残りの練習がかなり大事になってきます。理想としてきたチームになってインカレに挑めるように頑張りたいと思います。
―頑張ってください。応援しています。
ありがとうございます。

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