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- 東大阪大学柏原高等学校 バドミントン部
- 近藤 一生前監督 インタビュー
1974年、バドミントン部創立と共に監督に就任したという近藤一生。以来、約40年という月日を、柏原高校と関西バドミントン界隆盛のために費やしてきた。負けて、負けて、負け倒して―――そして40年をかけて、やっと昨年度の全国選抜団体優勝までたどり着いた。涙が出るかと思っていたが、意外にもそうではなく、感じたのは「安堵」だったと言う。律義で責任感の強そうな近藤には、自身が認識している以上の重圧が、長年のしかかっていたのだろう。
近年では、かのオグシオらを始め、全国各地から近藤のメソッドを学びに訪れる指導者、競技者らが後を絶たない。昨年には後進に代を譲り、立場は「前監督」となったが、現在でも細かなデータを取り、精力的な指導を続けている。
真摯な熟練指導者と、温かい「理科の先生」、2つの顔が行き来する近藤の、次の目標は―――未完の選手を近藤の手で成長させ、勝利をつかませること―――その瞬間には、遂に涙がこぼれるのだろうか。夢は尽きない。
取材日:2014年4月28日