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静岡学園高等学校 卓球部
寺島 大祐監督 インタビュー

昨年、インターハイ連続出場が途絶え雪辱に燃える静岡学園高等学校卓球部。
寺島大祐監督に当時の様子やインターハイ出場を決めた現在のチーム状況を伺いました。

取材日2018年6月29日

―インターハイ出場を決めた現在、チームや選手の状況はいかがですか?
先日の東海総体で全国優勝をしている愛工大名電さんと対戦する機会があった際に、(愛工大名電の)一番エースにうちの子(静岡学園)が勝ったり、ダブルスでも名電のエースダブルスに個人戦で勝ったりと、普段やってきたことの成果が出てきていると感じています。シングルスで準優勝や3位入賞など東海地区でもベスト4に2人入ったので、少しずつ力がついてきているかなという印象で、自信にも繋がっています。
8月のインターハイという舞台で勝つことは本当に大変だと思うんですけど、箸にも棒にも掛からないという状況ではないのかなという感じはあります。
ミーティングの様子 画像はDVD撮影が行なわれた2017年2月撮影
―東海総体では、インターハイ2連覇の愛工大名電も出場していましたが、どのような準備をして挑まれたのでしょうか。
特に具体的な対策を考えていたわけではなかったのですが、普段からどうしたら勝てるのかということを意識し、自分たちのプレイを出来るだけ高めていくという部分に対してはこだわってやっていました。
―寺島監督からみた現在のチームの印象や注目選手を教えてください。
タレントとしては、昨年も揃っていましたが、今年もそれに匹敵するぐらい成長してきていると思います。また、コツコツと努力するタイプの選手が多く、そういう意味ではチーム状況もすごく良くなってきていると感じています。後は、ダブルスも力がついてきているのでチーム力も高いものになってきているなという印象です。
選手については、手塚元彌、平林大青だったり、あとはダブルスですね。
手塚元彌・稲木晨悟ペアなんかは全国でチャレンジできるかなという気がしています。
手塚元彌選手(画面中央) 画像はDVD撮影が行なわれた2017年2月撮影
―今回インターハイに1年生が2名出場しますが、勝ち上がってきた要因は何ですか?
もともと能力値は高いと思います。関東で準優勝している後藤世羽とか北信越で優勝している松本光史ですので、地力はあるんですけど、その中でも入学したころからしっかり卓球の練習や日常生活、寮生活という部分をしっかり積み上げてきたので、いい状態でできていたのかなと思っています。
―インターハイに向けてどのような練習を行なっていますか?
特に普段と変わることはないのですが、コーチにカットマンがいるのでカット打ちを万遍なく行なっています。カット打ちをするとフォアハンドのいいトレーニングになるので、継続して行なっています。
これからは、外部のコーチやトレーナーなどスタッフの体制を整え、普段の練習にいい刺激を与えて、より練習の質を上げていきたいと考えています。
―昨年、8年連続インターハイ出場が途絶えてしまいましたが、当時はどのような様子だったのでしょうか?
負けた時は、過呼吸じゃないかと思うほど、そして倒れてしまう子も出るぐらい全員泣き崩れてしまって…
1時間とか1時間半ぐらい、そんな様子がずっと続いていました。
立ち直るのに時間がかかってしまいましたが、試合の翌日に保護者の方が選手を海に連れて行ってくれたりして気を紛らわせてくれました。
そういう悔しい思いが国体の準優勝メンバーに繋がったり、全国選抜も2年連続ベスト8だったり、その後の成長に繋がっているように思います。
そういったところで、少しずつトップレベルのチームに近くなってきていると感じているので、負けた経験を活かして今に至るのかなと思っています。

今年卒業した、渡井丈人士(現:駒澤大学)も関東学生で1年生ながらベスト4まで行ったみたいで、悔しさやその後の頑張りのおかげで、この結果に繋がっているのではないかと思っています。
渡井丈人士選手(画面奥) 画像はDVD撮影が行なわれた2017年2月撮影
うちは伝統を重んじて守りに入ることよりも、良いと思ったことは失敗を恐れずにチャレンジするチームですので、失敗することも多いと思うんですけど、その失敗の分更に成長できるようにしたいと思っているので、あんまり気にしていないというか…まぁ今となってみればなんですけど(笑)この失敗があったからこそ今があるという意識でいます。

成長しようとチャレンジをしていると、確実にいかなければならない部分とかを見落としてしまうこともあるので、そこは次なる反省だなと思っています。まだまだチームとしても指導者としても勉強中というところですね。
―当時、寺島監督からは選手にどのような言葉をかけてあげたのでしょうか?
それはもう、「自分の責任だから、お前らのせいじゃないぞ。一生懸命やったんだから前を見て頑張っていこう」というぐらいしかないですかね。
後々振り返ってみても自分自身の力不足だなと思うので、力のあった選手たちには申し訳ないという事ですかね。
―最後にインターハイの目標や意気込みをお聞かせください。
とても高い壁ではあるのですが、全国優勝を目指したいと思っています。高い目標を持って戦い続けることで、力をつけてきました。また、インターハイの団体戦ではランクに入ったことがないので、最低ベスト8、組み合わせ次第ではベスト4を狙うことが出来るチームだと思います。そのわずかなチャンスをものにして優勝を目指したいと思っています。
画像はDVD撮影が行なわれた2017年2月撮影
―ありがとうございました。インターハイ頑張ってください。応援しています。

静岡学園高等学校卓球部
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