「基本技ができなければ、応用技はできない」
指導者であれば誰しも、選手の成長を願い、さまざまな稽古法を取り入れようと試みるもの。
しかし、異なる稽古法を取り入れるほどに内容は複雑になり、本当に大切な「基本」が疎かになってしまいがち。
選手を成長させるために、いま何が必要なのか分からなくなってしまった方には、「基本」を集中的に学べる本作をおすすめします。
本作で指導にあたる湯澤寛氏は、先人たちが残した伝統の業(わざ)を継承し、日々剣の道に精進。その結果、合格率1%という難関を突破し、見事に教士八段へ昇段を果たした、数少ない剣士の一人です。
湯澤氏が考える稽古は、実にシンプルで基本に忠実。基本に立ち返り、ひたむきに稽古を重ねることで、自然と強い精神力と確かな技術が身につきます。
県内でも有数の進学実績を誇る秋田南高校を全国大会へと導いたその稽古法は、これから剣道を始めようとする方にとっては入門書として、また、選手の成長に悩む指導者にとっては初心に立ち返り、稽古を見つめ直すきっかけとなることでしょう。
発売:2015年
~このDVDを見る全国の方へメッセージ~
できない、直らないのではなく、できるようになるまで行なうことが大切である。
技術を習得する過程において強い精神力が身に付く。
師弟同行が剣道教育の特徴であり、良いところ。ともに学べば相互に良い方向へ導かれていく。試合で勝つことだけがうまくいっている証拠ではない。負けから学ぶことは多く、勝つことは自信になる。
竹刀を握り、相手と対峙した時に自分はどうするのか。つまり今をどう生きるのか。を考え、大事な瞬間となるよう努めていくことが重要である。
秋田県立秋田南高等学校 剣道部監督 湯澤 寛
※指導者・協力者等の役職、所属は収録日時点のものとなります。