「子どもの活動を見取る力~適時に適切な指導を行なうために~」
小学校体育授業オンライン講習会レポート

講師 平川 譲 先生
筑波大学附属小学校 教諭

2020年12月19日(土)に、初等教育のパイオニア・筑波大学附属小学校の平川譲先生を講師に招き、「子どもの活動を見取る力」というテーマのもと、オンライン講習会を行ないました。
年末のお忙しい時期にも関わらず、多くの方がご参加してくださいました。ご参加いただき、誠にありがとうございました。

本講習会映像はこちらからご購入いただけます
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平川先生 冒頭メッセージ

「子どもの活動を見取る力」とは・・・
「見取り」とは子どもに適切なフィードバックを行うためのもので、体育授業の場合は座学と異なり、運動パフォーマンス(見える運動)が消えてなくなってしまうため、とても難しい面があります。本日はこの辺りの点について、皆さんの参考になると良いなということをお話ししていこうと思います。宜しくお願い致します。

1、「運動の苦手な子を見取る」について・・・

第1章の「運動の苦手な子を見取る」では、「一斉に運動させる」「運動させて見て回る」「できた子から帽子の色を変えさせる」という3つのテーマに沿って講義をしていただきました。運動が苦手な子をどのようにして見取るのか、その目的に適した教材や、運動観察の視点、苦手な子に深く関わるための方法やポイントを沢山ご紹介いただきました。

 

2、「見本になる子を見つける」について・・・

第2章の「見本になる子を見つける」では、平川先生が普段授業の中で見本になる子をどのような条件で探しているか、見本になる子を見つける時の注意点などをご紹介いただきました。
後半部分ではでんぐり返し、かべ逆立ちを例にして、どのような視点で運動観察をさせるか、また観察をさせる際に生徒にどのような問いかけをするかなど、動画を使って分かりやすく説明していただきました。

 

3、「集団を見取る」について・・・

第3章の「集団を見取る」では、「男女の仲がよいか」「学び合う雰囲気が醸成されているか」という2つのテーマに沿って、お話をしていただきました。
ここでは低学年の内から男女ペアで取り組むと良い教材や「みんなで協力して進んでいこう」とする学び合う雰囲気が醸成されているかを見取るポイントをご紹介していただきました。

 

質疑応答コーナー

参加者からいただいた質問の一部をご紹介します。

私は現在2年生の担任をしています。低学年の体育で大切にすることを教えていただきたいです。
ボール運動のゲーム中の動きは、その場ですぐに流れていってしまうので、見取りや指導が難しいと感じています。平川先生はどのように意識してご指導されているか教えてください。
器械運動における高学年児童の技能差が激しい時の、めあての持たせ方や適切な補助の方法を教えてください。
くま歩き、くも歩き、うさぎ跳び等の折り返しの運動で、中々動きが成長していかない子への対応を教えていただきたいです。
運動能力差をいかにして乗り越え,学級全員がわくわくする体育の授業をつくるか御教示ください。
一斉運動をしている際に帽子の色を変えることは、子どもの運動を教師が見取ることができるのですが、運動をさせながら見取る場合、子どもたちのジャッジになるかと思います。帽子の色が変わっていても、後で教師が確認した時に出来ていなかった時は、帽子の色を戻させるのでしょうか。
現在、体育の評価で悩んでいまして平川先生のお考えを教えていただけたらとても嬉しいです。特に主体的に学ぶ態度についてはどのように評価すれば良いか、何かお考えや良い方法があれば教えてください。

講習会の終わりに

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
今回の様に沢山の方に向けてお話しするオンライン講習会は、私も初めての経験で、とても緊張しましたが如何でしたでしょうか。
質疑応答コーナーでは多くの方が質問を寄せてくださったお陰で、全ての方にとって有益な時間をご提供出来たのではないかと思います。
また、3月にも講習会を行なう予定ですので、パソコン上にご参集いただければと思います。

参加者様からのご感想
(一部記載させていただきます)

実際の指導の動画を見て、ポイントや指導について学べたことは大きかったです。

平川先生の指導力の高さを改めて認識すると共に、自分自身の日々の授業の質をより一層高めて、子どもたちと「楽しい体育の授業」をしていきたいと強く感じました。本日教えていただいたことを、今後に生かしていきたいです。

質問にも丁寧に答えていただいてとても満足です。

結び

2020年は激動の一年間でした。例年であれば全国各地で、教育に情熱を注ぐ多くの先生方が学び合い研鑽を深める講習会が開かれていたはずですが、全て新型コロナウイルス感染拡大により中止、延期となってしまいました。
しかしながら、そのような状況であっても「教育を止めるな」と言わんばかりに、多くの講習会の場はオンライン上に移行。日本のどこに住んでいたとしても、簡単にクリック一つで参加する事の出来る時代へと変貌しました。
私たちティアンドエイチでは、この時代の変化に翻弄されながらも、今よりもっと良い授業を行ないたいと願う教育関係者の方々に、学びの場を少しでも提供出来ればと思い今回の講習会開催に踏み切りました。
参加者の皆様にはご迷惑をおかけしてしまう場面もあったかと思いますが、今一度反省点等を見つめ直し、コロナ禍の今だからこそ出来る学びの場をご提供出来るよう、社員一同サービス向上に努めて参ります。

当日参加していただいた先生方、講義内容を考案し、更には参加者からの質問一つ一つに丁寧に回答してくださいました平川譲先生に、この場を借りて感謝申し上げます。
今後も様々なテーマに寄り添いながら、皆様にご満足いただけるような講習会を企画していきたいと考えております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

講習会講師プロフィール

平川 譲

平川 譲
昭和41年生まれ。千葉県出身。
東京学芸大学教育学部卒業。
筑波大学附属小学校 教諭。筑波学校体育研究会理事長。
成田市立加良部小学校、印西市立原山小学校を経て現職に至る。
日本の初等教育のパイオニア・筑波大学附属小学校体育研究部で、長年にわたり「簡単・手軽」且つ、子どもたちの苦手意識を無くし、楽しみながら成功体験を掴むことの出来る体育授業を研究し続けている。

オンライン講習会の講師を務められた、筑波大学附属小学校 平川譲先生の指導DVDはこちらからご覧いただけます。

子どもの活動を見取る力
~適時に適切な指導を行なうために~

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座学のノートや聴いた者の記憶に残る発言と異なり、見逃せばその瞬間に消えていってしまう運動パフォーマンスを、どのように捉えて適切な指導を行なうべきか。「見取り」について悩みを抱えている方必見の内容となっております。

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