神奈川大学 男子バスケットボール部
横山 悠人/工藤 貴哉/工 陸都選手 インタビュー<前編>

ティアンドエイチ最新インタビュー特集では、神奈川大学バスケットボール部の横山悠人選手、工藤貴哉選手、工陸都選手の一年生トリオ(取材時)のスペシャルインタビューをお届けします。
初回である前編では三人が初めて会った時のエピソードや、昨シーズンについての感想などを語っていただきました。

取材日2020年2月19日

―まずは自己紹介をお願いします。
 工:神奈川大学一年の工陸都(たくみりくと)です。ポジションはパワーフォワードです。
工藤:神奈川大学一年の工藤貴哉(くどうたかや)です。ポジションはパワーフォワードです。
横山:神奈川大学一年の横山悠人(よこやまはると)です。ポジションはシューティングガードです。
―皆さんが初めて会った時の第一印象を聞かせてください。
 工:工藤とはスポーツ推薦の入試の時に初めて会って、無口で少し怖そうなイメージでした。
工藤:工の印象は…あまり覚えていません。
 工:ないんかい(笑)
工藤:その時はなかった(笑)横山とは高校の時に練習試合をしていたので、知ってはいましたけどそこまで喋ったりする仲ではなかったです。
 工:横山とは入学する前の北海道合宿で会ったのが最初だったんですけど、その時先輩とかにも普通に絡んでいって、少しチャラそうな印象を持ちました。
横山:(笑)
 工:横山と工藤は高校が全国大会の常連校で、僕は弱小高校出身だったので、同い年だけど二人は目上というか、ちょっと遠い存在でした。
横山:工の第一印象は、アイドルが凄く好きな奴だなって思いました。
 工:ここでそれ言う!?
横山:合宿でもアイドルの音楽を聴いていて、凄いオタクなのかなと思っていたら、同学年とは思えない程体ががっしりしていて、ちょっとびっくりしましたね。
 工:俺の印象が変なことになってる…
―(笑)ちなみにアイドルでは誰が好きなのですか?
 工:乃木坂46です。
―では後ほど工選手には乃木坂46への熱い思いをお聞きしますね。皆さんは一年間同じチームで過ごしてきたわけですが、それぞれどんな性格だと思いますか?
 工:工藤も横山も試合に絡むメンバーなので、普段の意識から違うというか、トレーニングもこの二人は意識高めにやっていますし、食事も気を遣っているなと思います。工藤は雑穀米とかスムージーを作って飲んだりするんですよ。
工藤:とか言っていますけど、工も変わらないですよ。この前四年生を送る会があったんですけど、その送別会にもサプリを持ってきていましたから(笑)流石に四年生を送る会で、サプリは飲まないですよ。工は少し変わった奴ですね。
―どんな時でも栄養を摂取しようとしているわけですね(笑)お二人から見て横山選手はどんな選手ですか?
工藤:横山は高校の時は話したことがなかったんですけど、実際に大学で一年間一緒に過ごしてみて、凄く明るくて時には煩い奴かなって思います。
横山:なんでそんなこと言うの(笑)僕は貴哉に対して少し苦い思い出があります。高校のインターハイで八千代松陰高校(工藤選手の出身校)と対戦したんですけど、貴哉にやられて負けてしまったんです…それが原因で嫌なイメージがあったんですけど、いざ話してみるとシャイで、あまり表に感情を出さないけど、実は面白かったりする面があることが分かりました。外見とは違った、なんていうんですかね…
工藤:ギャップですね。
横山:そうそう!ギャップがある奴だなって思いました。
 工:自分で言うかそれ。
横山:工は体のことを一番気にしているなと思います。自分もトレーニングメニューを工に教えてもらったりするんですけど、いつも自発的に行動していて、そういうところは尊敬出来る奴です。食事についても、この二人は一人暮らしをしているんですが、その中でも色々やりくりしていて凄いなと思います。
―続いての質問です。皆さんはどうして神奈川大学に進学しようと思ったんですか?
横山:同じ高校(実践学園高校)の先輩が神奈川大学に進学していて、その先輩から神奈川大学はハードワークとディフェンスに重きを置いているということを聞いていました。それで実際に試合を見た時に、神奈川大学のバスケットに強く惹かれて、ここでプレーしたいと思い、神奈川大学を選びました。
工藤:自分も同じですね。兄が神大にいた関係で高校の頃から神大の試合を見ていたんですけど、スーパースターはいなくても皆が頑張って、スター選手の集まっているチームに向かっていくところが、ジャイアントキリングみたいで格好良いなと思って神大を選びました。
 工:二人のように大した理由もないので言いづらいです(笑)自分は高校でバスケをやめて、県内の医療福祉系大学に進学しようと思っていたんですけど、それを決める二日前に幸嶋さんに声を掛けてもらえて、それがきっかけで神奈川大学に進学することを決めました。その時幸嶋さんが僕と話をするためにわざわざ富山までいらして下さったんですけど、話術がとにかく巧みでしたね。僕はすぐにやられて、30分後には両親に「俺、神大に行くわ」って電話をしていました(笑)
―そうだったんですね。それではここから昨シーズンについてお聞きしたいと思います。まず一年間を振り返ってみて、率直な感想を聞かせてください。
横山:僕は大学バスケがどういうスタイルなのか全く分からなくて、最初はかなり戸惑いました。体のあたりや戦術面など色々なことが高校とは比べ物にならなくて、凄く悩んだ時もあったんですけど、先輩達にアドバイスをもらいながら、徐々に慣れていくことが出来て、少しずつ自分の持ち味を出せるようになったシーズンだったなと思います。
工藤:自分は高校の頃から神大の試合を見に来ていたので、体感はしていないですけど、大学バスケの雰囲気は理解していたつもりでした。でもいざ実際に試合に出てみると、見た感じよりもそれ以上にあたりとか、細かいところの徹底が厳しくて、そういった部分に慣れるのはかなり苦労しました。
 工:自分がいた高校は強豪校でもなかったので正直「一年目はベンチに入れたら良いかな」程度に思っていたんですけれど、いきなりスプリングトーナメントから試合に出させてもらって「これが関東一部のレベルか…」と衝撃を受けました。ただ自分にも出来ることはあるかなというか、先輩方に手助けしてもらいながら試合に出られたことは良い経験になったな思います。
―逆にこの一年間で一番きつかったという思い出があれば教えてください。
工藤:自分は今の時期が一番きついです。基礎を固める時期で試合もないし、基礎、基礎、基礎という地味な練習の繰り返しで辛いですね。基礎固めが大事なことは分かっていても、バスケットをしに来ているのに、バスケットが出来ない今の時期はきついです。
横山:僕は入学したての時期が一番苦しかったかなと思います。練習内容も今までと勝手が違うし、取り組んでいる戦術も中々理解することが出来ず、自分のせいで練習が止まってしまう時もあって、焦りとか不安で4月5月の時期は凄く苦しかったです。
 工:僕は昨シーズン、一年通してきつかったです。リーグ戦の途中に怪我した膝がずっと痛くてきつかったし、試合に出てはいるけれど5人の中で一番下手くそで苦しかったです。自分はネガティブな性格なので、先輩たちの顔を気にしてしまう時もありました。同級生から「あんまり気にするな」とか、野崎秀平さん(学生コーチ)にも結構メンタル面でケアしてもらったんですけれど、正直去年はバスケをやりたくないなと思うくらいしんどかったです。
―そんなに落ち込んでしまったんですね。
横山:工はネガティブな性格なんです。人に言われることも捉えようによっては、前向きになれることばかりなんですけど、工はまず自分を駄目だと思ってしまう。そこはちょっと彼の悪い癖なんですよね。
 工:言い返す言葉もありません…
―そうなんですね…でも『血となり肉となる』と言いますから、今後の活躍に期待ですね!話はリーグ戦に戻りますが、一年目からプレータイムを得て試合に出場していたわけですが、試合に出た時の印象やリーグ戦の感想を聞かせて下さい。
横山:正直試合に出たいとは思っていたんですけど現実は厳しくて、中々アピールするチャンスもなくて、リーグ戦の前半はあまり試合に出場することは出来ませんでした。ようやく二巡目の明治大学戦あたりから「エースについてこい」と、ディフェンスの役割で試合に出させてもらえるようになって、実際にエースを止められていたかどうかは分からないですけど、その試合から徐々にプレータイムをもらえるようになっていきました。でも、試合に出られたことは嬉しかったんですけど、いざ試合に出たら、何をして良いのか分からず戸惑ってしまうことがあって、試合に出るための準備が甘かったなと思いました。その後は少しずつ試合に慣れていくことも出来て、最後の方はいつも通りのプレーが出来るようになりました。
工藤:自分はスプリングトーナメントも新人戦も出場機会がなかったので、その分自主練を頑張ろうって思って取り組んでいたんですけど、リーグ戦前に北海道遠征があって、そこで実業団チームとの練習試合に出してもらえたのが最初だったと思います。それから段々試合に出られるようになっていった感じでした。でもリーグ戦が始まって、一試合目は出られなくて、確か二試合目に名前を呼ばれて、準備して待っていたんですけど結局出られないで終わったんですよね(笑)
―出番だ!と意気込んだ分、拍子抜けしてしまったわけですね。
工藤:はい(笑)その次の三試合目には出られたんですけど、最初の5分くらいはずっと緊張していました。出ていく内に緊張もほぐれていって、自分のやりたいプレーも出来るようになったんですけど、それをやらせてくれないのが関東一部のレベルだったので、そこは難しかったです。
 工:僕は試合に出た時、正直泣きそうでした(苦笑)リーグ戦は初戦から出させてもらったんですけど、頑張ろうと気合いを入れて臨んだ分、負けてかなり落ち込みましたし、少し泣きました…
―それはよっぽど悔しかったんですね。
 工:接戦を落としたことや自分も沢山ミスをした試合だったので、悔しくて涙が出てきたんですよ(笑)その後はなんで自分が試合に出ているんだろう?と負の連鎖に陥ってしまい、試合に出ることが怖くなりました。後半はベンチスタートが多くなったんですけど、幸嶋さんに呼ばれる度にうわ〜ってなりながら試合に出て行く感じでした…でも試合に出るからには、やっぱり勝ちたいと思いますし、そのために対策も練習もしてきたんですけど、準備がまだまだ足りていなかったです。それと、自分はファウルトラブルになることが多くて、毎試合ディフェンスに苦労していましたね。
―高校時代に比べると対戦相手の身長も技術レベルも違いますしね。
 工:はい。対戦相手が大きいことと、自分はディナイディフェンスが苦手だったのでファウルになってしまうんです。ファウルするなって言われた10秒後くらいにファウルしてしまって怒られたりしました。
横山:でもファウルに関しては珍しくポジティブだったんです。
―え?どういう意味ですか?
横山:得点とかそれぞれランキングがあるじゃないですか。それでファウルランキングを見て「俺、一位だ!ファウル王だ!」って喜んで、僕達に自慢してくるんですよ。
 工:ファウル王だけが俺の自慢だったんです。
―そこを自慢に思わなくても…(苦笑)
中編に続く

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